■インタビュー2
利用者さんの気持ちに寄り添える存在になりたい―
小規模多機能ホーム ひごっ家(ち) 坂井文子(さかいふみこ)さん
◆「ありがとう」が私の喜び
介護の仕事を始めて11年目です。職業訓練所で介護職員初任者研修を受講したことがきっかけで、今の職場に就職しました。祖父・祖母と同居していて、高齢の人が身近な存在であったことも今の仕事を選んだ理由の一つかもしれません。
現在は介護福祉士の資格を取得し、利用者さんの自宅を訪問して生活支援をしたり、通いのサービスで機能訓練などをしたりしています。
サービスを利用する方は上手く言葉が出てこなかったり、人と接するのが苦手だったりとさまざま。新しい方を介助するときには、一人一人の表情やしぐさを見て、コミュニケーションをとっています。「ありがとう」「またお願いね」といった感謝の言葉を掛けてもらえたときが一番の喜びですね。
先日、利用者さんから「ひごっ家の職員はいつも高齢者に寄り添った対応をしてくれるから、うれしくなるよ」と声を掛けていただき、励みになりました。
◆魅力を見つけてほしい
介護の道に進もうとしている人は自分なりの魅力を見つけてほしいです。どんな仕事もそうだと思うのですが、続けていくと嫌なことも出てきます。そんなときに「やりがい」「喜び」を見つけていくことによって、長く仕事を続けていけるのではないでしょうか。
介護職は「給与が安い」「休みが取れない」といった良くないイメージを持たれている人もいると思います。昔に比べると給与も上がってきて、働きやすい職業になってきました。
人が好きな人や人の助けになりたい人、人と仲良くなりたい人は、この仕事に向いています。私たちと一緒に働いてくれる仲間が増えてくれるとうれしいですね。
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