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健康だより「夏に注意したい子供の感染症」

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熊本県菊池市

風邪や感染症にかかりやすいのは、寒くて空気が乾燥している冬のイメージを持つ人も多いと思います。しかし、ウイルスや細菌にはさまざまなタイプがあり、夏に流行する感染症もあります。今月は夏の三大感染症について紹介します。

■ヘルパンギーナ
◇症状
38~40度の突然の高熱と、のどの腫れや口内炎のようなただれを伴うのどの風邪です。全身のだるさで不機嫌になったり、下痢や嘔吐を繰り返したりすることもあります。発熱は3日ほどで下がり、口の中のただれも1週間ほどで治ります。
7月が流行のピークです。感染者は全体の90%が5歳以下で、1~2歳が最も多いといわれています。ウイルスの型がいくつかあるため、何度もかかってしまうこともあります。

◇治療とケア
ワクチンや薬はないため、解熱剤やのどの痛みを和らげる薬を使用しながら自分の免疫力によって症状がよくなるのを待ちます。のどが痛くて食事が取りづらくなるため、食べものは冷たくてのどごしが良いものがおすすめです。
脱水症状を起こさないように麦茶やイオン飲料などで水分の補給を心掛けましょう。高熱が3日以上続くときや、元気がなくてぐったりしているときは、もう一度受診してください。
回復後も口から1〜2週間、便から2〜4週間にわたってウイルスが排出されるので、注意する必要があります。

■手足口病
◇症状
3~5日の潜伏期間を経て、手のひら、足の裏や甲、口の中などに発疹が出ます。約3分の1の人が発熱し、微熱程度で数日間のうちに治りますが、ウイルスの型によっては38~39度の熱が出ることもあります。発疹は4~5日程度で治ります。
生後6カ月から4~5歳の乳幼児がかかることが多く、飛沫感染や便から出たウイルスにより感染する場合もあります。

◇治療とケア
症状を和らげる対症療法が中心です。口内の水疱がしみて食欲が低下する場合は、口当たりの良いものを食べるとよいでしょう。脱水症にならないように水分はこまめに取ってください。

■咽頭結膜熱
◇症状
39度以上の高熱が3~5日続き、のどが赤く腫れて痛みを伴います。頭痛や吐き気、腹痛、下痢を伴うこともあります。また、目の充血や目やに、まぶしがるといった結膜炎の症状が出ることもあります。
咽頭結膜熱はプール熱とも呼ばれますが、プール以外で感染することも多く、飛沫感染と接触感染が主な感染経路です。6月ごろから増え始め、7~8月ごろにピークを迎えます。

◇治療とケア
症状に対しての対症療法と、目の症状が強い場合は点眼薬が処方されます。咽頭結膜熱の原因となるアデノウイルスは感染力が強いため、こまめに手洗いをし、きょうだいがいる家庭ではタオルや食器の共用を避けましょう。
目やにはタオルではなく、湿らせたガーゼでふき取り、使い捨てにします。
症状が治まった後も、口からは7~14日間、便からは30日間程度は、ウイルスを排出し続けることがあります。

■感染を予防するために
夏の感染症は、咳やくしゃみによる飛沫感染と、直接または物を介してウイルスが口や鼻の中に運ばれる接触感染が主な感染経路です。
・食前や外出後などは、こまめな手洗いを行いましょう。回復後もウイルスは排泄されるため、おむつ交換後の手洗いを徹底しましょう。
・マスクでの予防と咳エチケットを心掛けましょう。
・幼稚園や保育園などの集団生活の場面では、タオルの共用を避け、唾液が付いたおもちゃは消毒しましょう。

問い合わせ先:健康推進課健康推進係
【電話】0968-25-7219

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