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≪守り継がれる≫無形民俗文化財(2)

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熊本県菊池市

市では古くから神楽や獅子舞など、さまざまな民俗芸能が地域や保存団体の人たちによって大切に守り伝えられてきました。その中で、国や市の指定文化財となっている15件を隔月で紹介します。

■住吉日吉神社雨乞太鼓
泗水町住吉の住吉日吉神社で行われる雨乞いのための太鼓です。菊池川流域の雨乞い習俗として日本遺産の構成文化財の一つにも数えられています。
約560年以上前にこの地を治めていた合志隆門(こうしたかかど)が、干ばつにより住民が苦しむのを見て、災難を救おうと神社の神前に軍門の太鼓を用いて三日三晩打ち通し、雨乞いをしたことに由来するといわれています。以来、氏子総出で祈願するようになったと伝わり、現在は7月20日前後の日曜日に奉納されています。
太鼓組として数人で受け継がれていましたが、後継者育成のため、昭和58年に住吉日吉神社雨乞太鼓保存会が結成され、現在14人の会員が活動しています。
隆門の頃より伝わるとされる太鼓は、直径115センチ、厚さ65センチ、重さ80キログラムの牛の皮が張られた大太鼓で、本番4日前に男性7人がかりで運び、練習が行われます。以前は境内の立ち木に結び付けていたといわれる太鼓は、現在は特注の叩き台に紐で吊り下げて設置されています。
昨年は午前中に川祭りが行われた後、雨乞太鼓を奉納しました。今年は7月16日(日)午前11時から奉納される予定です
小ばちのリズムに合わせて大ばちを打ち込みます。5、6人で交代に叩き続け、1回打ち終わるまでに20分程かかり、これを何回も繰り返します

問い合わせ先:生涯学習課
【電話】0968-25-7232

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