■菊池氏家紋「並び鷹の羽紋」の由来
鷹の羽が2枚並んだ「並び鷹の羽紋」は、菊池氏の家紋として有名です。鎌倉時代の蒙古襲来の様子が描かれた『蒙古襲来絵詞』では、十代武房(たけふさ)が颯爽と家紋入りの旗を掲げています。
この家紋を使いはじめたのは、12世紀の後半、当主は6代当主の隆直(たかなお)といわれています。それまで菊池氏は日足紋という家紋でした。
隆直が出陣の際、霊鷹が飛んできて、2枚の羽根を落したからとも、阿蘇に参拝した時、鷹の羽が土器に落ちたからともいわれています。鷹はとても猛々しく強い鳥で、その羽根が眼の前に舞い落ちてきたのを見て、勇猛な武士である菊池の家紋にふさわしいと隆直は思ったのかもしれません。
並び鷹の羽が染めぬかれた旗をなびかせて、戦場を駆け抜ける菊池の武士たちは、さぞ勇壮に見えたでしょう。
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