文字サイズ
自治体の皆さまへ

台湾宜蘭市 鹿児島県さつま町 鹿児島県龍郷町 菊池市 国際交流促進覚書を締結

7/42

熊本県菊池市

菊池市と台湾・宜蘭(ぎらん)市に、鹿児島県さつま町と龍郷(たつごう)町を加えた4者は9月26日に国際交流を促進する覚書を結びました。今後、観光や教育分野などの多くの分野で交流を進め、連携を深めていきます。

■「西郷家」が縁で交流
菊池市、鹿児島県のさつま町と龍郷町、台湾の宜蘭市を加えた4自治体は、国際交流促進覚書(MOU)を交わしました。
本市と3市町の縁は、西郷隆盛(さいごうたかもり)の長男・菊次郎(きくじろう)にあります。菊次郎は隆盛が幕府の弾圧を逃れて3年間潜伏した奄美大島の龍郷町で島の娘・愛あい加か那なとの間に生まれました。
後に日本統治時代の宜蘭庁長(知事)を務め、「宜蘭堤防」の名で呼ばれる堤防を築きました。帰国後は、京都市長を経て、さつま町で旧永野金山鉱業館長に就任。青少年の育成のために夜学校を開くなど、人材育成に努めました。
隆盛の祖先は菊池一族といわれていて、龍郷町で潜伏した際は「菊池源吾(げんご)」と名乗っていました。

■観光や教育分野など、さらなる交流を目指して
4自治体は、平成30年に交流宣言を行いましたが、新型コロナウイルスの影響で本格的な交流は止まっていました。
今回、台湾積体電路製造(TSMC)の菊陽町進出や熊本空港新旅客ターミナル開業を機に、本市の議員団が令和5年に宜蘭市を訪問。各市町に交流促進を呼び掛けていました。
締結式は菊池グランドホテルで行われ、4首長が出席。今後、観光や教育分野の相互交流を通じて人材育成を進め、農産物や特産品の物流も強化していくことを決めました。
宜蘭市の陳美玲(チンメイリン)市長は「台湾から熊本に移住する人も多くいます。さまざまな分野で、ウィンウィンな関係を築きましょう」と話しました。

宜蘭市は台湾北部の地方都市。農業が盛んで土地と水源に恵まれており、コメやネギなどが有名。日本様式の建物もあり、台湾と日本の文化が融合したような雰囲気がある町です。

〔DATA〕
面積:29.408平方キロメートル
総人口:9万4,966人
世帯:3万8,613戸
※2024年7月現在

問い合わせ先:市長公室広報交流係
【電話】0968-25-7252

<この記事についてアンケートにご協力ください。>

〒107-0052 東京都港区赤坂2丁目9番11号 オリックス赤坂2丁目ビル

市区町村の広報紙をネットやスマホで マイ広報紙

MENU