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菊池人(133)~米作りは奥が深い

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熊本県菊池市

■「菊池米ブランド化研究会」会長 霍田 崇さん
〔Profile〕つるだ・たかし
昭和41年12月12日生まれ。「(株)七城の恵み」代表取締役。平成16年から旧七城町で始まった食味コンクールにもスタッフとして携わっていた。米食味コンクールで優秀な成績を残した菊池米の生産者だけが認定される「菊池米匠の会」のメンバー。七城テニスコートで活動するテニスクラブ「七城オネスティー」の指導者としても活躍する。高田区在住。57歳。
黄金色の稲穂を抱える霍田さん。化学肥料や農薬を抑えた「特別栽培米」や完全不使用の「自然栽培米」にこだわり米作りを行う

「米作りを長年やってきて、ようやく2週間先の稲の姿が見えるようになってきた。奥が深いから面白い」。手間を惜しまず、自然の力を最大限活用した農業にこだわる匠は、食べる人の安心・安全だけでなく環境にも優しいコメを愚直に作り続ける。
父の後を継ごうと農業大学卒業後20歳で就農。米作りにまい進し平成13年、初めて出品した米・食味分析鑑定コンクールで入賞した。しかし、そこで出会った生産者の熱量に圧倒される。「東北の農家は冬に雪で作業できないからコメへのこだわりがすごい。少しでも追いつきたかったんだ」。生育調査や全国の米どころへの研修を重ね、気付けば数々の大会で入賞を果たしていた。
最も大切にしているのは消費者との信頼関係だ。「どんな人がどう作っているか知れば、きっと安心して食べてもらえるはず」。試行錯誤を繰り返し、40年近くも日誌やデータを付け続ける。化学肥料や農薬も極限まで減らしてきた。「農業は天候などに左右されるから自分でコントロールできるのは10パーセントくらい。でもうまいコメを作るためにできることを精一杯やるんよ」
今年も審査員を務める「菊池米食味コンクール」には立ち上げから携わってきた。全体のレベルを上げ、生産者の底上げだけでなく担い手増加につなげるのが狙い。「稼がないと飯は食えない。受け継いだ土地を次の世代につなぐために、これからも自分にできることを一つずつやっていくよ」

■「菊池人」希望者を募集します
新しいことに挑戦している人、伝統を受け継いでいる人など、菊池で頑張っている人を募集します。本市在住であれば自薦・他薦は問いません。詳しくは市長公室までお問い合わせください。

問い合わせ先:市長公室広報交流係
【電話】0968-25-7252

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