■人の心を動かすのは文化 江頭 実
・先日、キクロスの中央図書館において、台湾図書の贈呈式が行われました。きっかけとなったのは、昨夏の日本台湾商会聯合(れんごう)総会(=在日台湾人の商工会)ご一行の菊池訪問でした。本来の目的はTSMC進出を契機とした周辺市町村との経済交流でしたが、予定外に案内した中央図書館に感激され、その直後に台湾図書の寄贈の申し出となったものです。会員に呼び掛けて集めた書籍約2100冊を7市町に対し寄贈され、本市が代表として受け取りました。
・本にはその国の文化が凝縮されています。今後、台湾と本県の間で経済活動が活発化し、人の交流も進むと思いますが、国際交流で最も大事なことは相手国の文化に対するお互いの理解と敬意です。台湾人には日本文化のファンが多いといわれますが、東日本大震災の際に台湾から群を抜く巨額の義援金を贈られたことは、まさにそれを示すものです。書籍を通じて、両国の文化交流が深まることを大いに期待しています。
・この寄贈の少し前に、台湾の国家発展委員会主任委員(日本の経産省大臣に相当)が本市を訪問。地元料理と菊池渓谷・キクロス図書館にたいへん感激され、その場から台湾の大手旅行会社トップに連絡してこのコースを推奨されるなど、うれしい驚きでした。
・大臣一行からは「台湾人は日本の里山の自然や古い伝統文化に関心があり、特にTSMC関係のビジネスマンにはその傾向が強いので、菊池は有望」と励ましの言葉。私たちの生活文化、すなわち菊池の暮らしそのものを楽しんでいただけるならば、無上の喜びです。田舎の良さに自信をもって磨きをかけましょう。
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