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人権・同和教育シリーズ(225)

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熊本県菊池市

■性別に色は関係ない
地域人権教育指導員 宮川淳一(みやがわじゅんいち)

「ぼくランドセルはピンクがいいな」と言う息子。それを聞いた母親が「えっ!?男の子は黒や青じゃない?」。これまで、性別で色を決めつけていたことはありませんか。
市が平成30(2018)年に実施した人権に関する意識調査でも「性的少数者に対してどのような問題が起きていると思いますか?」という問いに対して、4割以上の市民が次のように回答しています。
・差別的な言動をされること
・職場、学校などで嫌がらせやいじめを受けること
・就職や職場で不利な扱いを受けること
市では、これらの課題の克服や理解を深めるためのさまざまな取り組みを推進しています。
一つは、中学校や高校での制服の選択制導入です。泗水中学校と菊池南中学校では、制服の選択制が導入されています。この取り組みは、数年前に生徒たちから「制服に違和感を感じる」という問題提起がされ、生徒を含めた制服検討委員会が組織され、改定に至っています。菊池女子高校でも、自らの個性で着こなしが選べる制服がすでに導入されていて、大変好評です。
今後、このような取り組みはますます加速していくことが予想されます。まさに、左の4コマ漫画のように、色に性別はない。いろいろな場面で、たくさんの中から選べることが当たり前であることが望まれます。
これまで紹介した事例から分かることは、思い込みや決めつけの裏には根強い固定観念が残っているという現実です。そのことで苦しんでいる人がいることを忘れてはいけません。そして、このような固定観念から脱却して、時代や状況の変化に応じた判断をするためには、新しいアイデアを受け入れる柔軟性が必要です。
これからの時代を豊かに生きるために、自分がどう変われるのか。問い直してみませんか。

問い合わせ先:人権啓発・男女共同参画推進課
【電話】0968-25-7209

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