■はばたけ、菊池の若者よ! 江頭 実
・先日、中満泉(なかみついずみ)さんという女性とお会いする機会がありました。中満さんは国連の事務総長・副総長に次ぐナンバー3の重職である事務次長。日本人の国連事務次長としては9人目、女性としては初の次長です。また、軍縮担当上級代表としても世界的に活躍。これまで世界の紛争地域の過酷な現場で人道支援や平和維持活動に従事され、現在はガザ紛争やウクライナ問題に取り組まれています。6年前には米国経済誌フォーチューンで「世界の最も偉大なリーダー50人」に選ばれています。
・今回の講演では、政治・経済・社会・人口・気候・科学技術など、かつてない大きな地殻変動が起きていることを挙げられ、その中で私たちの心構えとして(1)多岐多様で多方面な努力の集積(2)変化を恐れずに能動的にイメージする(3)明治維新のように若いリーダーの活躍の場を与えることなどを力説されました。これは本市にもそのまま当てはまることと深い感銘を受けました。
・中満さんの父方のご先祖は、現在の重味地区にある生味(おうみ)番所(昔の関所)の役人や鹿本郡内の村長であったとのことで、今回はこのご縁で蒲島郁夫(かばしまいくお)前熊本県知事のお声掛けにより山鹿市で講演されたものです。ご本人も熊本のDNAを感じておられる様子で、来年は2人のお嬢さまと来熊の予定とのこと。菊池渓谷や先祖のルーツである番所への案内を差し上げました。菊池にゆかりのある人が、現代世界の最重要テーマに対し、中心人物となって奮闘されているお姿に、畏敬の念とともに大変うれしく頼もしく感じました。激動の時代こそ面白い!「菊池の若者よ、大志を抱け!」
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