■幸せのかわまちくらし 江頭 実
・先日、迫間川に新しく完成した河川公園の披露を兼ねて、今夏の川開きイベントを行いました。御所通りの北側下段に迫間川が流れていますが、新しい公園は通称「下(した)ん川(かわ)」と呼ばれる河川敷を中心に整備したものです。快適な芝生広場と散歩道をスリリングな飛び石の橋がつなぎ、すてきな散歩道が生まれました。
・プールのなかった私の子ども時代は、この川が学校指定の水泳場であり、自然の遊び場でした。しかし、時代とともに川とまちの暮らしのつながりが希薄化。逆に、川は危険で災害をもたらすものと、近年マイナス面ばかりが強調されがちですが、川は私たちの暮らしになくてはならない大事なものです。特に上流の竜門ダムのおかげで、防災や農工業用水両面で大きな恩恵を受けていますし、川のもたらす自然環境は、ホタルをはじめ菊池の暮らしを豊かなものにしています。
・こうした素晴らしい河川環境を暮らしの一部として親しみ楽しんでほしいとの思いから、国交省のかわまち事業として5年以上かけて整備していただきました。この間、近隣住民の皆さんと現場を歩き議論を重ねて案を作り、国交省の工事で今年春に完成したものです。当日は高校生が屋台を手伝い、中学生が団扇を配るなど若い人であふれ、小さなお子さん連れの家族が川遊びを満喫しました。
・河岸階段を上ると御所通りの歴史の町並みが現れ、河岸周辺の玉祥寺地区には、由緒ある寺社と心を癒(いや)す里山の風景が残ります。今後は、まちなかとこの河川公園を周遊しながら、グルメ・温泉・自然を楽しむ「癒しの里菊池」らしい観光スタイルになることを目指しています。
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