■NPO法人 ひのくにスマイルプロジェクト代表理事 茶木谷 与和さん
〔Profile〕ちゃきたに・ともかず
昭和62年10月9日生まれ。NPO法人ひのくにスマイルプロジェクト代表理事。令和元年に立ち上げた「ひのくにスマイル食堂」では子ども・地域食堂の他に子育て・不登校相談なども受け付けている。前職の児童相談所やユニバーサル・スタジオ・ジャパンで働いた経験を生かし、子育て講座も開催中。災害支援や食品ロスをなくすため、フードバンクの活動にも取り組む。昨年、10歳下の絢(あや)さんと結婚。富の原北区在住。37歳。
※団体ホームページは本紙掲載の二次元コードよりご確認ください。
うれしそうにカレーを頰張る子どもたち、ボランティアスタッフと笑顔で話すおばあちゃん―。子ども・地域食堂「ひのくにスマイル食堂」では今日も新たなつながりが生まれている。「みんなの笑顔のためにできることをしたい」と語る代表は、熱い思いを胸に飄々と各地を走り回る。
幼い頃から両親に「人助けをしなさい」と教えられ、大学では児童福祉を専攻。卒業後は関西で児童福祉の仕事に携わるも、問題が発生してからしか対応できないもどかしさ、相次ぐ相談に疲弊していく同僚たちの姿に頭を悩ませた。「被害を未然に防ぎたい」。考えた末、たどり着いたのが子ども食堂。本業の傍ら、手探りながらも、誰もが気軽に立ち寄れる居場所を築き上げた。
令和元年に帰郷。きっかけは熊本地震だった。すぐに支援に駆け付けたが、避難生活を送る人たちの希薄な人間関係と不安な表情に危機感を覚えた。「日ごろからのつながりがあれば辛さも半減できると思いました」。自宅を開放して子ども食堂を開き、今では約150人が集う憩いの場に成長した。「悩んでいる人も、そうでない人も、お年寄りも通いやすい場所をつくりたい」。目標に向け、笑みを絶やさず邁進する。
令和2年には県内の関係機関と共に「熊本県こども食堂応援ネット」を設立し、各地の子ども食堂開設を後押しする。「一人一人の力は微力、だからこそみんなの力が必要です。これからも笑顔の輪を広げたい」
■「菊池人」希望者を募集します
新しいことに挑戦している人、伝統を受け継いでいる人など、菊池で頑張っている人を募集します。本市在住であれば自薦・他薦は問いません。詳しくは市長公室までお問い合わせください。
問い合わせ先:市長公室広報交流係
【電話】0968-25-7252
<この記事についてアンケートにご協力ください。>