■更生保護とは
犯罪や非行をした人の立ち直りを支えることで、再犯を防いで自立し改善更生することを助ける活動です。社会を保護し、個人と公共の福祉を増進することにもつながります。
■更生保護女性会とは
女性の立場から、地域における犯罪予防の活動や子どもたちの健全育成のための子育て支援活動などをボランティアで行っています。人の温かさや細やかさを大切にしながら活動を続けています。
■菊池市更生保護女性会の活動
昭和31年に活動を開始し、会員62人が活動しています(令和6年4月末現在)。
▽支援活動(1) 自立準備ホーム(オリーブの家)
「何かお手伝いできることは…」との思いから、平成29年からオリーブの家の皆さんと餅つきを行っています。コロナ禍は訪問はできませんでしたが、令和4年から再開しました。
会員からは、「皆さんの笑顔が最高でした。餅をおいしそうに頬張る姿がとても嬉しかったです」といった声がありました。
▽支援活動(2) こころのネットワークフェア
「誰もが安心して暮らすことのできる地域福祉の実現」をめざし、障害者・福祉団体・地域住民の交流および活動や発表の場、赤い羽根協同募金の啓発も兼ねたイベントです。
実行委員として参画し、更生保護の広報やバザーなどを行っています。地域住民とふれあい、毎年充実した1日となっています。
▽支援活動(3) 熊本自営会
熊本自営会は大正2年に県内に初めて設立された更生保護施設です。出所してから約3カ月の期間、食事や部屋を提供し、仕事や住居を探す間、生活の保護をしています。
私たちは、自営会での生活が充実するように、衣類やバックなどを寄贈したり、活動への支援をしたりしています。
▽視察研修 人吉農芸学院を訪問
毎年、更生保護に携わる施設への視察研修を行っています。昨年度は人吉農芸学院を訪問。同学院は家庭裁判所で少年院送致の決定を受けた16歳~20歳未満の少年を収容し、少年の特性に応じた矯正教育を行い、改善更生と円滑な社会復帰を図って運営しています。
会員からは、「大型特殊車両の免許取得や彫金・農作業など、更生に向けたプログラムが実施されていた。今後の生活に生かしてくれることを願うばかりです」「少年たちが健全に成長できる世の中を望み、指導されている職員に感謝の念を抱いた」「厳重な管理体制・高い塀や鉄せんに、罪を犯すとはこういうことなんだと心が震えた」といった声が聞かれました。
▽一緒に活動しませんか
菊池市更生保護女性会では会員を随時募集しています。
立ち直りを助けるためには、地域の皆さんの理解と協力が必要不可欠です。これは誰もが暮らしやすい社会づくりを目指すことにもつながります。
問合せ:徳永(とくなが)
【電話】090-5286-2084
問い合わせ先:生涯学習課社会教育係
【電話】0968-25-7232
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