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自治体の皆さまへ

令和6年度 施政方針(2)

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熊本県阿蘇市

◆人権を尊重し合う社会を実現
市民一人ひとりが偏見や差別解消の取り組みを進め、さまざまな人権問題を正しく理解できるよう、市人権・同和教育推進協議会活動や隣保館事業を中心に、人権啓発・教育活動を進めます。

○男女共同参画社会の実現
男女が共に支え合い、それぞれの個性と能力を充分に発揮できる地域社会の実現を目指します。パートナーシップ宣誓制度は、性の多様性への理解促進と個性を認め合う生活しやすい社会実現に向け制定した県内導入自治体との連携のもと取組みを進めていきます。 (人権啓発課)

○パートナーシップ宣誓制度とは
性的指向(どの性に恋愛感情を抱くか)や性自認(自身の性をどう認識しているか)は自分で選べるものではありません。少数派とされる性的指向や性自認を持つ人たちは性的マイノリティと呼ばれます。市では、性的マイノリティの人々が感じる生きづらさを少しでも解消するため、パートナーシップ宣誓制度を令和5年4月から導入しています。制度を通じて人権尊重に対する市民の皆さんの理解を深めます。

◆安心して暮らせる福祉の充実
○子育て支援
乙姫保育園の改修工事は令和6年度中に竣工の予定です。令和5年度に開始した「英語ふれあい事業」は、継続事業として取組みます。

○地域福祉
高齢者、障がい者、児童、その他福祉施策の基本となる「第3期地域福祉計画」は期間が令和6年度末で満了となることから、関係機関、団体と連携・協働し、新たな計画を策定します。

○相談受付
市民の皆さまからの相談に対し、関係機関と連携し、生活困窮者対策や消費生活相談、生活保護制度などで、きめ細かな相談・支援体制を強化します。 (福祉課)

◆生涯を通じた健康づくりをサポート
○国民健康保険
特定健診の受診率を向上させ、保健事業や医療費適正化事業に取り組みます。

○後期高齢者医療
高齢化の進展で、さらなる医療費増加が予想されることから健診や人間ドックを受診しやすい環境づくりに努め、生活習慣病発症と重症化を予防し、高齢者の健康寿命延伸と医療費抑制を図ります。

○介護保険
自助・互助・共助の仕組みを確立し、より良いサービス提供と安定した運営に努めます。 (ほけん課)

○保健予防
生活習慣病予防に向けた食事・運動習慣の改善とこころの健康維持・向上を図ります。健康診断や継続した保健指導、健康アプリ活用などを通して、予防・健康づくりを推進し、健康寿命延伸に努めます。

○母子保健
安心して子育てできる環境を目指し、これまで以上に関係機関と連携を深めていきます。妊婦や子育て家庭への切れ目ない支援で未来を担う子どもたちの成長を支えていきます。

○新型コロナワクチン
全額公費負担は3月に終了しましたが、重症化を予防するため、引き続き安心して接種できる円滑な接種体制を整備します。 (健康増進課)

○主な事業
・帯状疱疹ワクチン助成金…348万円
帯状疱疹は、水ぼうそうと同じウイルスで起こる皮膚の病気で、皮膚の傷みや神経痛を引き起こします。ワクチンで発症を予防することができます。50歳以上の人が予防接種を受けた場合に費用の一部を助成します。

◆阿蘇医療センターの機能充実
○新型コロナウイルス感染症
阿蘇医療センターは、現在も新型コロナウイルス感染症入院患者を受け入れています。これまでの経験を生かして、阿蘇圏域唯一の第二種感染症指定医療機関としてその使命を果たしていきます。

○医療従事者の確保
研修医や実習生の受入れは、後年の当院への就職のきっかけとなることから、継続して若手医療人材の育成、教育機能充実に取り組みます。

○診療報酬の改定
令和6年6月の診療報酬改定にあわせ、入院医療分の診療報酬は、病名と症状などに応じて医療費を計算する「DPC(診療報酬包括評価制度)算定方式」へ移行します。患者さまへ説明をしながら移行作業を進め、診療報酬の適正確保に努めます。 (阿蘇医療センター)

◆農林畜産業の振興
全国的な農業人口の減少と高齢化が進む中、農業担い手の確保は重要な課題です。経営規模の拡大や生産力の向上を通じて経営基盤を強化し、農業がずっと続けられるようにします。「人・農地プラン」に基づき、地域の農業の目指すべき方向や農地をどう利用するかを明確にした「地域計画」を策定します。
阿蘇東部地域では、農業生産を支える基盤整備などの事業化に向け、基礎調査が完了した地区から事業計画を策定し、早期の実施を目指します。さらに、大蘇ダムの農業用水を活用した新しい農業の方法を確立し、高価な作物を作る農業に取り組みます。
森林には、地球温暖化防止や水源涵養など多様な機能があり、適切な森林整備が重要です。令和6年度から「森林環境税」が課税されます。その財源を活用して、林業人材の育成、木材利用の促進、啓発活動などを進めます。

○主な事業
・大野川上流地区農業用水排水施設整備工事…4,000万円
大野川上流地区では、大蘇ダムの農業用水を活用して露地栽培から施設園芸への切り替えに取組みます。そのための排水施設などの整備を進めます。

◆魅力ある観光地域づくり
円安の影響もあり、日本を訪れる外国人観光客が増加しています。全ての旅行者の利便性を高めるため、デジタル技術の活用や多言語への対応を進めます。
令和6年12月に阿蘇くじゅう国立公園が90周年を迎えるのに合わせ、さまざまなイベントを開催します。平成28年から「国立公園満喫プロジェクト」として、ブランド力を高めるさまざまなプロジェクトに取り組んでいます。この機会に、その成果を世界へ発信します。 アクティビティや新たな観光スポットを開発し、九州の魅力ある観光地と連携することで、より多くの富裕層を受け入れ、国際的な知名度をさらに高めます。
波野荻岳の山頂送水施設を整備するほか、すでにある観光地の魅力向上にも力を入れます。満足度の向上を図ることで、観光から得られる利益を増やします。 (観光課)

○主な事業
・荻岳山頂送水施設設備工事…3,000万円
荻岳山頂への送水施設を修理してトイレを使用できるようにします。
・多言語化・情報発信事業(地域おこし協力隊)…385万円
多言語を話す地域おこし協力隊員を募集し、世界に向けた情報を発信。

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