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[人権(じんけん)]人にやさしいまちの実現に向けて~互いの人権を尊重し、支え合うことから~

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熊本県高森町

~ハンセン病問題を正しく学び、偏見や差別をなくしましょう~

1.ハンセン病に対する誤解や偏見を生んだ背景
ハンセン病とは感染力が極めて弱い細菌による感染症です。また、感染力や症状の重さなど、総合的な観点から分類されている「感染症法」の対象疾患には含まれておらず、完治後に感染することも遺伝することもありません。(「人権研修テキスト(熊本県)」から)
にもかかわらず、今なお偏見や差別が根強く残っているのはなぜでしょうか?…その大きな要因は、明治政府以降行われてきた国による「ハンセン病患者を療養所に強制隔離する」等の施策にあったといわれています。90年間にも及ぶ誤った施策により、人々の心の中に(ハンセン病は恐ろしい)というイメージを植え付け、誤った見方・考え方を助長させていったのです。

2.ホテル宿泊拒否事件
ハンセン病に対する予断と偏見により引き起こされた出来事として、今からちょうど20年前の2003年(平成15年)11月、本県において発生した国立療養所菊池恵楓園の入所者に対するホテル宿泊拒否事件があげられます。これは、熊本県が実施する「ふるさと訪問事業」において、ホテル側が「菊池恵楓園の入所者」という理由だけで宿泊を拒否した事件です。この時は、まったくの被害者である菊池恵楓園入所者自治会などに対し、この問題に無理解な人たちによる目を覆いたくなるような抗議や誹謗中傷の手紙、FAX、電話などが多数寄せられました。(「ハンセン病問題リーフレット(熊本県)」から)

3.ハンセン病を正しく理解するために
ハンセン病問題について私たちは、現在も故郷に帰れない回復者の方、また回復者の家族であることを明かせないご家族の方が多くおられるという現実、そしてその原因は理解のない周囲の人々による偏見と差別によるものであることを認識する必要があります。
私たちは、ハンセン病問題を他人事としてではなく、自分自身のこととして受け止めながら、正しい知識を学び、差別を許さない心情や態度を身に付けていくことが大切です。

問合せ:高森町教育委員会 地域人権教育指導員
【電話】0967-62-0227

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