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自治体の皆さまへ

[人権(じんけん)]人にやさしいまちの実現に向けて

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熊本県高森町

~互いの人権を尊重し、支え合うことから~
「マスク着用の緩和と私たちの人権意識」

新型コロナウイルスの感染拡大後、推奨されてきたマスク着用が3月13日から緩和され、「屋内では原則着用」から「個人の判断」となりました。また、5月8日からは、新型コロナの位置付けが季節性インフルエンザと同等の「5類」に引き下げられます。長年続けられてきたマスク生活が、「脱マスク」へと動き始めました。
振り返ってみますと、この新型コロナウイルス感染症は令和2年(2020年)に世界的に感染拡大し、国内においても大きな混乱を引き起こしました。また、感染者が確認された地域では、当初、感染者やその家族、関係者に対して、職場や学校での心ない言動や不適切な扱いなど、人権に関わるような事例が数多く発生しました。県内においても、医療従事者やその家族への不適切な対応やいやがらせ、いじめ、SNSなどによる誹謗中傷が問題となりました。
こうした背景を踏まえて熊本県では、マスクの着用について、「個人の主体的な判断を尊重し、本人の意思に反して周囲がマスクの着脱を強いることがないよう、ご配慮をお願いしたい。」と呼びかけています。また、高齢者施設や医療機関などへの訪問時については、高齢者や重症化リスクの高い方たちへの感染を防ぐために、引き続きマスクの着用を推奨しています。
私たちは、新型コロナとの対峙が長期化したことで、様々なストレスをため込んできました。そのはけ口を人に向けることなく上手に発散し、同時に他者に対して思いやりの心を持って接することができたら、さらに良好な人間関係を築いていけると思います。
5月を迎え、過ごしやすい季節となりました。コロナ禍によって引き離されていた自分と周囲の人たちとの「心の距離」を、この先、少しずつ埋め合わせしていきたいものですね。
マスク着用の緩和が進む中で、私たち一人一人の人権意識が試されています。

問合せ:高森町教育委員会 地域人権教育指導員
【電話】0967-62-0227

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