令和6年10月1日、七尾市は平成16年の合併から20年の記念すべき日を迎えました。10月6日、七尾市文化ホールを会場に、節目を祝う式典を開催し、市のさらなる発展を誓いました。
開会にあたっての式辞で茶谷市長は「合併当初から一体感の醸成を図り、各分野にわたり確実に取り組んだ」と20年の歩みを振り返りました。
また、元日の令和6年能登半島地震では「多くの貴重なものを失った」とした上で、「20周年の節目は、震災からの復旧・復興に向けた新たなスタートライン。一日も早い創造的復興の実現に向けて努力する。自然豊かで、歴史・文化のあふれる能登の魅力を未来へつなぎ、市民の皆さんに心から喜んでもらえる七尾市の実現を目指す」と述べました。
功労者表彰では、自治功労者表彰として13人が、産業功労者表彰として3人が表彰を受けました。
受賞者を代表して津田均さんは「地域の皆さんの一層の幸せと住みよいまちづくりのため、産業の発展のために尽力したい」とあいさつしました。
市では20周年を機に、新たに10人の「七尾ふるさと大使」を委嘱しました。この日は月亭方気さん、辻口博啓さん、鳥木弥生さん、宮下英樹さんの4人が茶谷市長から委嘱状を受け取りました。
トークセッションでは、4人に加えて令和4年9月から七尾ふるさと大使として活動している元プロテニス選手の佐藤直子さんが登壇し、さまざまなトークを繰り広げました。
七尾での思い出に関する話題では、月亭さんは青柏祭を「日本全国に誇れる祭り」とし、大阪の人に青柏祭の動画や写真を見せるとみんな驚くというエピソードを披露。辻口さんは「ちょんこ山」を挙げ「たくさんの人に来てほしい」と話し、鳥木さんは「大人になってから七尾の美しい自然や食のありがたみを感じた」と振り返りました。
自身が実行委員長を務めている能登和倉国際女子オープンテニスの話を振られた佐藤さんは「大会には、世界や全国からたくさんのファンを抱えた選手が集まる。七尾の魅力を世界中に伝えていきたい」と意気込みました。
宮下さんは七尾港に注目し、内浦があることで「全国的に必要とされていた場所なのではないか」と考察し、内浦での貿易をテーマにした子ども向けカードゲームのアイデアを明かしました。
このほか「映画館の復活」や「七尾の歴史の創作落語」「七尾の食のイベント」といった七尾の活性化に向けた提案が寄せられると、会場からは拍手が上がりました。
5人の大使の七尾愛あふれるトークを受け茶谷市長は「七尾には、さまざまな発展の可能性がある。震災からの復旧・復興に向けて、これからもお力添えをお願いしたい」と話しました。
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