■ついに本番!大阪市・京橋中央商店街でPR活動!
販売ブースにはたくさんの人が訪れ、生徒たちの練習の成果もあり、多くの商品が購入されました。来場者からの「七尾に行ってみたい」「七尾の祭りを見に行きたい」という声や、「大変なのに来てくれてありがとう」「能登の復興に向けて頑張って」「復興した七尾を待っているよ」といった温かい励ましの言葉に、復興への思いを新たにしました。
作成したポスターは8月末から現地で貼り出し、活動をPR。持参したチラシなどは、手渡しでの配布も行いました。
PR動画を通して、能登島から臨む七尾湾の景色や祭りなど七尾の魅力、復興に向けた地域の取り組みや思いを届けました。
修学旅行後、文化祭で全校生徒や保護者、地域の人に向け、活動を報告しました。
また、協力いただいた各事業者へ、感謝とともに活動での学びをまとめたお礼状を作りました。
この活動を通じて、生徒たちはどのような思いを抱いたのでしょうか。
▽石倉南風(みか)さん
和倉温泉が復興し、たくさんの観光客が来てくれるように、七尾の魅力を発信し続けることが大切だと思いました。
▽堤みなみさん
復興のために協力してくれた人や、温かい言葉をくれた人のために、できることをしていきたいです。
▽山本勇翔(ゆうと)さん
商品を県外に発信することや、祭りなどの伝統を引き継いでいきたいと思いました。
■2年生の活動を見守って
能登香島中学校 坪野昭校長
生徒たちは、事業者の皆さんから震災の被害で商品の製造・販売がどれだけ大変だったかを学ぶことができました。また、現地では温かな声や励ましをいただき、多くの生徒がうれしかったと話していました。
このような経験もあってか、震災後のまちづくりを地域の人と話し合った「能登香島中トーク」では、将来の復興後の姿を自分のこととして捉えて意見を述べる生徒、地域の現状を踏まえて発言する生徒の姿が見られました。地域の復興に対して、自分たちがどのように関わっていくかを考える思いが、より深まったのではないでしょうか。
地域の一員、地域の学校として、地域の復興に向けて何ができるかを考えて取り組むことで、生徒たちにはふるさとを大切にする心を育んでほしいと思います。
■復興に向け、一歩ずつ
生徒の提案で始まった「七尾復興PR隊」。
地域のさまざまな人の思いに触れ、大阪からの温かな励ましを直接を受け取ったことで、生徒の復興への思いが強まり、心に残る活動になったのではないでしょうか。
私たちも生徒たちと共に、自分にできることから取り組んで、一歩ずつ復興への歩みを進めていきましょう。
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