■地震の爪痕は今も深く
しなるように大きく揺れる電柱、道路から噴き上がる水―。1月1日、年の始まりを祝い、家族で団らんする大切な日に、当たり前の日常が一瞬で崩れ去りました。
最大震度7を観測し、市内でも震度6強の揺れを引き起こした「令和6年能登半島地震」は、至る所の道路、建物、水道管などを破壊し、5名の尊い命を奪うなど、17年前の地震とは比べ物にならないほどの大きな被害をもたらしました。
また、本震の後も絶えず続く余震と、直後に発令された大津波警報により、たくさんの人が避難所などで身を寄せ合い、大きな不安と恐怖の中で過ごす日々が始まりました。
水道の寸断や家屋の倒壊などにより避難生活は長期化し、今もなお不自由な生活を余儀なくされています。
■全国の皆さんの応援に感謝
地震の発生直後から現在まで、支援物資や義援金、災害ボランティアなど全国の皆さんからさまざまな形で、たくさんの応援をいただいています。
行政サービスの面でも、全国の自治体からのサポートにより、り災証明書の発行や断水の解消作業といった復旧への取り組みを進めることができています。
また、復旧が進むにつれて復興への取り組みが少しずつ始まっています。
2月11日に開催された一本杉通り商店街の復興マルシェは、多くの人でにぎわい、久しぶりの再会を喜ぶ姿も見られました。
■地震の概要
発生時刻:令和6年1月1日午後4時10分頃
震度:最大震度7(市内では最大震度6強)
地震の規模:マグニチュード7.6
■市内の被害状況(4月16日現在)
人的被害:死者5名・軽傷3名
住家等被害:
・り災証明書等申請件数 19,351件
・公共建物 82件
・その他 52件
最大避難者数:2,681人以上(1月5日時点)
*自主避難所を除く
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