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市長のよもやま話Vol.30茶谷義隆

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石川県七尾市

■能登半島は半分、島
「七尾市戦略的復興ビジョン」の策定に向けて、6月末から7月上旬に市民との意見交換である「七尾オープンミーティング」を開催し、震災当初から現在までの状況や災害対応の課題などさまざまな意見を聴くことができました。また、復興ビジョンに対しても多くの意見や提案をいただきました。
今後は、このビジョンをベースにさまざまな事業計画を提案していきたいと思います。
一方、今回の震災で感じたことは「能登は半島である」と言うことです。
今までは、多くの人が加賀・金沢や富山方面から道路や鉄道を利用して移動していました。このことは、地震によって道路が寸断され、鉄道も動かなくなり、人も物も動けなくなったことから実感させられました。
今回、七尾市までは道路も応急復旧により早くから利用できるようになり、震災翌日から人も物資も入ってこられるようになりました。鉄道も七尾駅までは早くに運転再開することもできました。
しかしこれからは、人や物の移動について、普段からその手段や方法を考える必要があります。
能登半島は、とても恵まれた環境にあると感じています。
能登半島は「半分、島」と考えると七尾港をはじめ、周囲には多くの港があります。また、奥能登の中心には「のと里山空港」もあります。
沖縄をみると、陸続きではないが多くの観光客が訪れています。
今後は陸だけでなく空や海からの移動を、いかに充実させるかが復興の大きな鍵となると考えます。能登半島は大きさでいうと、紀伊半島、渡島(おしま)半島、房総半島、大隅半島に次いで、第5位(2,404平方キロメートル)となり相当な広さがあります。
その場所は、日本地図を逆さまにすると扇の要の位置にあり、日本の中心にあるとよく言われているます。そのため日本列島の移動のハブになることができます。また、アジアに目を向けるとアジアの中のハブにも成り得ると考えます。
創造的復興!能登が今後、どのように大化けするか、楽しみにしています。

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