令和6年度、新たに4人の地域おこし協力隊が着任し、計5人の隊員が、震災からの復興や地域課題の解決に向けた活動を行っています。
新任の4隊員に活動内容や意気込みを、3月末で退任となる隊員にこれまでの振り返りをインタビューしました。
■地域おこし協力隊とは
地域おこし協力隊は、都市地域などから外部人材を取り入れ、地域おこし支援や住民支援などの活動を行いながら、その地域への定住・定着を図る制度です。
隊員は、各自治体からの委嘱を受け、住民票を異動し生活拠点を移して活動します。任期はおおむね1年以上3年以下です。
市では、平成24年度から制度を活用し、現在活動中の隊員を含め18人が活動を行ってきました。
▽現在活動している隊員(令和7年2月21日現在)
一覧については本紙をご参照ください
■新人隊員インタビュー 自己紹介をお願いします
▼酒井可奈子さん(東京都出身)
配属先:企画政策課ふるさと納税推進室
▽隊員となったきっかけは?
8年前から、七尾と東京の二拠点で仕事をしていました。特に震災が起きてからは毎月七尾に長期滞在していました。8月に東京で移住促進イベントに参加した際に、協力隊の募集を知り、迷わずエントリーしました。
▽どんな活動をしていますか?
七尾ファンクラブの会員募集につながる活動として、東京のイベントに出たり、七尾市内で地域の行事を取材したり、県外から視察に来る人のガイドをしています。
私自身が七尾ファンの目線で、最新の観光情報やイベント情報などを発信して、ファンクラブに入会してもらっています。
市外のファン=「推し活」をしてくださる人を増やすためにも、市民の皆さんの「七尾のここが好き」という推しポイントをどんどん発信したいです。協力隊にPRしてほしいということがあれば、何なりとご相談ください!
▽市民の皆さんに一言お願いします
市外の七尾ファンに「推し活」をしてもらえるように、七尾の魅力、里山里海の魅力ををたくさん発信していきたいです。
七尾のまいもんや伝統的な場などを教えていただけるとうれしいです。
▼澤田愛さん(鳥取県出身)
配属先:民間災害ボランティアセンターおらっちゃ七尾
▽隊員となったきっかけは?
石崎町を拠点に市内全域で活動しているボランティア団体sien(シエン)sien(シエン)west(ウエスト)に参加し、初めて災害ボランティア活動をしました。
ご縁があって団体のスタッフとして活動を行う中で、地域おこし協力隊を募集していることを知りました。
▽どんな活動をしていますか?
sien sien westが運営する民間災害ボランティアセンターおらっちゃ七尾で、ボランティア団体と地域または地域づくり協議会同士をつなぐ中間支援をしています。
これまでに15地区の地域づくり協議会へごあいさつに伺いました。「応援しているよ」「協力できることあったら言ってね」と温かく迎え入れてくださり、とても嬉しかったです。
地域でお会いする皆さんも温かい人ばかりです。見ず知らずの私にも親切にしていただき、ご自身が大変な状況の中でも、温かい言葉や気遣いをいただきました。皆さんとお話しするたびに、私が元気をもらっています。
▽市民の皆さんに一言お願いします
七尾市には昨年4月に初めて訪れ、そのご縁で隊員として活動することになりました。
七尾市のことは、まだまだ知らないことばかりです。皆さんにいろいろなことを教わりながら、活動を続けていきたいと思っています。どうぞ今後ともよろしくお願いします!
▼花田怜大さん(愛知県出身)
配属先:御祓地域づくり協議会
▽隊員となったきっかけは?
私は現在、金沢大学の4年生です。3年前からゼミ活動の一環で七尾市に通い、能登の風景や人の温かさから、多くのことを学ばせていただきました。
昨年の震災で大きな被害を受けたことを留学先で知り、非常にショックを受けました。お世話になった能登のために、何かできることはないかと考えて応募しました。
▽どんな活動をしていますか?
現在は、御祓地区を中心に復興プランの策定と実行を担当しています。特に、公費解体を経て空き地となってしまった場所をどのように再生すれば、より多くの人に喜ばれるのか、この地域に関わり続けたい、住み続けたいと思ってもらえるのかを模索しながら活動しています。
まだ着任して間もないですが、能登の人々の優しさや復興へのエネルギーを日々感じています。たくさんの人に支えていただきながら、少しでも地域の力になれるよう努力していきたいです。
▽市民の皆さんに一言お願いします
皆さんと一緒に、にぎわいの絶えない能登に向けて活動していきたいと思っています。まだまだ未熟者なので、たくさんのことを教えてください。よろしくお願いします!
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