文字サイズ
自治体の皆さまへ

どうなるの!?加賀市の学校 ~加賀市の教育が大きく変わります。~

6/35

石川県加賀市 クリエイティブ・コモンズ

■vol.2 子どもが主役、自分で学ぶ、学び合う

◆学校教育ビジョン4つの柱の1つ目、「学びを変える」プロジェクトについて説明します。
旧来型の画一的な「与えられる」授業から、個々のスピードに合わせて、自分のペースで自分から学び、沢山の人と対話して、助け合って共に学ぶ授業を目指します。一人一台のPCをフル活用し、教室の空間デザインも工夫することで、好奇心・夢中であふれる、もっと自由でクリエイティブな授業に変えていきます。そして、「そろえる」教育から一人ひとりを「伸ばす」教育へと転換していきます。

◇どんな授業になるの?
今の大人が受けてきた「与えられる」教育・授業のスタイルをやめ、目の前の子どもたち一人ひとりに寄り添った学びの時間を増やしていきます。例えば、学び方を自分で選び、学ぶペースを自分で調整することで、指示通りにやらされるのではなく、自らが自分の学びを生み出し、一人ひとり確実に力をつけていきます。先生は子どもたちの学びに寄り添い、伴走しながら、必要に応じて教えたり、ヒントを出したりします。

◇学びの環境も変えていきます
子どもたちが自分で学ぶために、学びの環境も変えていきます。全員が座って話を聞くために最適化された教室のレイアウトだけでなく、自分から作業したり、友達と話し合いやすい環境、設備を導入します。また、少人数学級でも遠隔で他校の児童と協働して学べる機材や、デジタルAIドリルを導入することによって、子どもが学ぶための環境整備を行います。

◆新しい学びを実践した子どもや先生の感想
生徒:
今まではみんなに合わせた授業だったので、自分のペースですすむことができなくて、わからないところがあってもそのままだったから、わからないところに時間をかけることができるし、友達に気軽に話すことができるのでいいと思う
児童:
自分で考える力がたくさんついたので、次の算数からは自分たちで学びを進めるやり方をしたいです
先生A:
前はほとんどが「わかっている、つまらない」という子と「ついていけない、あきらめて寝る」という子の二極化からくる算数嫌いだったけど、「自分が意外と勉強ができると自覚した」「算数は楽しいものだったんだ」という振り返りに変わってきました
先生B:
「誰と」「どのように」学ぶか、教科ごとに学び方を選択する力がつきました。言われたことをまじめに頑張るだけでなく、自ら課題を見つけ、勉強を自分のものとする子に育ちました

市内にある小学校では、この学びを取り入れる以前は、「学校が楽しい」と答える生徒が全国平均より低く83%にとどまっていたところ、今は10ポイントほど上がるような効果も現れています。このような新たな学びのスタイルを実現するため、教育委員会では、学校のサポートチームを結成し、学校、教師に伴走支援を行います。

◆これまで
「みんな一緒に同じことを同じ方法で」

◆これから
「自分のペースで学ぶ」「学び合って、助け合って、共に学ぶ」

◆保護者
学びを変えて学力は低下しない?

◇大丈夫です!
この方向性は、国でも、学ぶ力を伸ばす方向性として示されているものです。また、法律に基づいて国が定める教育課程に沿って学びを進めることには変わりなく、一人ひとりにあった学び方にするため、学ぶ方法を変えるところがポイントになります。

学年、教科ごとに、目標や学ぶ内容、育成すべき資質・能力などについては、国において標準が示されており、各学校は、これに沿った授業を進めます。それはこれまでと変わりません。

子どもの「今」も「未来」も幸せにする、well-beingを実現する学びの改革を行うために、4つのプロジェクトを進めていきます。
次号はPROJECT2「誰一人取り残さない」プロジェクトについてご紹介します。

<この記事についてアンケートにご協力ください。>

〒107-0052 東京都港区赤坂2丁目9番11号 オリックス赤坂2丁目ビル

市区町村の広報紙をネットやスマホで マイ広報紙

MENU