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加賀市名誉市民顕彰

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石川県加賀市 クリエイティブ・コモンズ

7月7日(金)にホテルアローレ(柴山町)で加賀市名誉市民称号授与式が行われました。19年ぶり11人目の名誉市民となられた中谷芙二子氏を紹介します。

■霧の彫刻家として世界で活躍
中谷芙二子氏(90)
中谷芙二子氏は、世界で初めて雪の結晶を人工的に作ることに成功した加賀市出身の物理学者、中谷宇吉郎博士の次女として、北海道札幌市に生まれる。
ノースウェスタン大学美術科を卒業後、ニューヨークを拠点に芸術と技術の協働を推進する実験グループに参加し、昭和45年の大阪万博ペプシ館で、初めて人工霧による「霧の彫刻」を発表される。これまでに世界各地で90を超える作品を制作されている。「霧の彫刻」は、風や気温、湿度など環境に応じてその濃度や形を変化させ、いわば周辺の環境が可視化される作品であり、人間と自然が響き合う媒介項として、国際的にも高く評価されている。
また、いち早くビデオという新しいメディアに興味を持ち、社会を鋭く見つめた作品を制作された。日本におけるメディアアートの開拓者で、その礎を築いた功労者として高い評価を受けられている。
加賀市においては、中谷宇吉郎博士の自然と科学に対する思いが、「科学の心」として大きく育まれていくことを願い、それに連なる研究活動やプロジェクトの支援・推進に努めてこられた。
こうした数多くの業績が認められ、多数の賞を受け、世界において優れた芸術家として知られている。

■主な受賞歴
昭和51年 オーストラリア文化賞
平成5年 吉田五十八賞特別賞
平成20年 文化庁メディア芸術祭功労賞
平成29年 フランス芸術文化勲章コマンドゥール
平成30年 高松宮殿下記念世界文化賞彫刻部門
令和2年 文化庁長官表彰
令和4年 文化功労者
令和5年 ウルフ賞芸術部門彫刻分野
など

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