加賀市医療センター病院長北井です。先月は休養十分な外科医のパフォーマンスについて述べました。手術室の医療行為ばかりでなく、内科医もカテーテル検査や胃カメラでの摘出術を行います。脳外科、耳鼻科、泌尿器科、産婦人科医、小児科等の医師もメスで病変を取り除きます。気力、体力が充実した医師がよいパフォーマンス提供できる。これはどんな仕事でも同じことだと思います。一方で医学が進歩し、ある病気では発症してから治療まで時間が短いほど良好な回復が得られることがわかってきました。となると、全部の科の医師が病院内に24時間滞在して、患者さんを待ち受けるというのが理想となります。ですが、そのようなことは大きな大学病院でも不可能です。そんな時は少し遠いですが、南加賀管内の別の病院へということもあります。逆に小松市や能美市の患者さんも、こちらが準備OKということで受け入れていることも良くあります。当院の当直医はかなり広く診療できるベテランぞろいです。そのため、石川県で第2位の救急搬送受入数を誇っているのです。
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