2月KMC院長室から(紹介受診重点医療機関に指定されました。最終回)

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加賀市医療センター病院長北井です。医師の紹介状のお話ばかり書いておりました。医師の紹介状って何が書いてあるのか、不思議に思ったことはないでしょうか?自分のことなのに封筒に封をしてあります。種明かしをすると、まず第一にどのような症状が出て、自分のクリニックではここまで検査し、どうやらこのような病気ではないかと思うがいかがだろうか?この診断を決定するには、この検査を是非病院でしてください。あるいは、これまで症状に合わせてこのような薬を使用したが、効果が思ったほどでない、先生が専門の別の病気の可能性がないか?などです。病気の出方はいろいろありますが、時間経過というのは病気の診断にとってはとても大事です。私は脳神経外科医なので、頭痛の患者さんを多く見ますが、いつから、どのような痛みが出て、市販薬を飲んでどうなったというようなお話を初診の患者さんから聞くことがあります。お話しの途中で頭痛と一緒に肩が凝った、よく寝れない時が痛い、どうも滑って転んでから痛いようだと話が沢山盛られてなにがどうなっているのか交通整理が難しいことがよくあります。ですが、かかりつけの先生は本当に患者さんの人生をよく理解されており、とてもスマートな病歴を送ってくださります。その結果、病名は絞り込まれ、いろいろな強さの鎮痛剤をちゃんと検査して使うことができるのです。紹介状はだれにとってもメリットのある受診の仕方なのです。