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3月KMC院長室から(災害拠点病院)

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石川県加賀市 クリエイティブ・コモンズ

加賀市医療センター病院長北井です。能登半島地震で被災された皆様に心よりお見舞いを申し上げます。地震で当院はどんな対応をしたのか、紹介します。病院職員は震度5強以上で参集する取り決めがあり、自主的に続々と職員が駆けつけました。私も直ちに病院に向かい災害対策本部を立ち上げました。建物は最新の免震構造で損害がなく、余震でもほとんど揺れません。JRが不通になり加賀温泉駅から多数の観光客が院内に来られました。当院は避難所ではないのですが、健診センターで毛布と食事を提供しました。負傷者が殺到することを予想し、救急部に職員を最大限配置しました。同時に海抜の低い小松市の多数の病院が津波警報中、救急対応が困難との連絡が入りました。小松市内の救急依頼もすべて応需すると表明しました。元旦の昼間勤務の職員も病院に残り、負傷者等に対応していきました。当院は石川県の11の災害拠点病院の一つです。災害時に医療継続や被災地支援の使命があり、日ごろ訓練をしています。DMAT(災害派遣医療チーム)を有し、彼らを2日の早朝に被災地へ派遣しました。2日の深夜に建物から救出された患者さんが運ばれ、その数は徐々に増え手術や集中治療、透析治療を行いました。能登の病院の患者さんも多数受け入れ、1月中旬では満床状態になりました。もちろん、南加賀の患者さんも大事で、日々の市内の救急搬送にも答えなければなりません。何人かの治療の終了した患者さんには緊急の退院をお願いしました。医療介護の現場にとって、この地震の影響は長く続きます。市民の皆様の協力も必要です。是非ご理解ください。

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