■パブリケーション発行までのストーリー
▽「はじめのいっぽ」制作
この冊子「はじめのいっぽ」は、昨年度(令和5年度)の加陽保育園で実践された探究活動の歩みをまとめたものです。
加賀市・アプローチとして、子どもたちの姿、声、言葉を軸にしながら、どうしても、これまでの教育に縛られて正解を求めそうになったり、大人の価値観にとらわれそうな時もありますが、迷いながらも、一歩一歩、みんなで歩んだ記録です。
今後、子どもの未来にたずさわる方々の“みちしるべ”となることを願って制作し、1年間の活動に関わっていただいた方に配付しました。
▽「花びら町」で獅子を舞う5人の「花びら町少年団」
今年の4月に、小学1年生となった子どもたちとそのご家族を保育園に招待し、園長先生から冊子が手渡されました。
子どもたちが名付けた創造の町の名前「花びら町」で獅子を舞う5人の「花びら町少年団」の記録が綴られています。
“本物”に憧れ、強い情熱を持ち、たくさんの“本物”と出会いながら、生き生きと獅子舞と関わる中で、「獅子」が人を繋げるツールとなって、彼らの活動が園全体に広がり、保護者、地域を巻き込み、コミュニティとのかかわりの中で大きく展開していきました。
担任の先生が「もう1年も獅子舞してきたんやね」と口にした時に子どもたちが「まだまだ続くよ。青年団になるまで」と答えてくれたその言葉のとおり、小学1年生になった今も「花びら町少年団」の活動は続いていて、イベント等でも活躍中です。
■家庭からの気づきや声
▽亀田さん
今まで何かにじっくり集中することが苦手だった子が、探究活動が始まってから、集中することや自分で考えて行動することができるようになりました。
自分だけでなく、他の子の行動もよく見て考えるようになり、小学生になっても生かせる力が身についたことがうれしく思います。
▽三村さん
子どもたちの好きなことや集中できることを最優先してくれることがありがたいと感じます。創造性が豊かになり、考え方にもこだわりがでてくるようになりました。
チューリップの絵を描くときに、いろんな色を使って何本も描いていて、園での活動が創造力を育んでいると実感しました。
▽吉村さん
先生方は親身になって相談にのってくれ、サポートいただきました。子どものやりたいこと、つくりたいことを思う存分できる仕組みにとても共感しています。子どもたちのやりたいことが増えていくことがうれしいですね。
▽林さん
子どもの好奇心を強くし、新しいことを発見する力を身に着け、今までにない違う一面を見出していくことに驚いています。
虫や草、花など、見たこともないものや触れたことないものすべてに興味をもつようになりました。
▽高田さん
探究活動を通して、自然といろいろな角度からものを見るようになり自分なりに考えてなんとか形にする力を身につけたように感じています。
子どもの創造力を引き出すよい取り組みだと実感しています。
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