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大聖寺実業高校の「商品開発」に注目!

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石川県加賀市 クリエイティブ・コモンズ

大聖寺実業高校では、課題研究活動の一環として「商品開発」という取り組みを行っています。この取り組みは、さまざまな企業や地域と連携し協働しながら行っています。

■どんな商品を開発しているの?
01 ブロマンジュ
地元企業である「大同工業株式会社」「竹内製菓株式会社」と連携し、加賀市で獲れたブロッコリーを使用しているお菓子を開発されました。捨てられることが多いブロッコリーの葉の部分を皮の生地に練りこんだ饅頭です。また能登半島地震の復興を応援する意味を込め、奥能登の天然塩を使用しており売り上げの一部は寄付されることになっています。
※現在は販売を中止しています。

▽生徒たちからのコメント
加賀で獲れたブロッコリーの葉と加賀の味噌、そして能登の塩を使った3層構造の優しい甘さのお饅頭です。商品の特徴が分かりやすく、また印象に残りやすいような商品名になっています。

02 尼御前SAメニュー
2019年から尼御前サービスエリアにて生徒が考案したメニューが販売されています。生徒自身がサービスエリアに立ち寄った際に食べたいと思うメニューをもとに、石川県の豊富な食材を使い、料理長含めスタッフと共に試行錯誤し完成されたメニューとなっています。
※現在は販売を終了しています。

▽生徒たちからのコメント
チャーシュー丼には能登豚、パスタとタコライスには小松のトマトを沢山使用していて、なるべく地元の食材を使うことを大事にし、見た目やネーミングにもこだわったメニューを考案しました。

03 えちゃき~な(ハンドクリーム)
株式会社ケイズと連携し加賀市名産の梨「加賀しずく」のエキスと能登の海洋深層水を使用したみずみずしいテクスチャーで、使用後もべたつきにくい、梨の香り広がるハンドクリームとなっています。
※現在はイベントなど限定販売しています。

▽生徒たちからのコメント
色や、香り、テクスチャー、容器など全て一から考え、同じ班の仲間と一緒に意見を出し合いながら制作しました。パッケージにはオリジナルのキャラクター「の~かちゃん」を載せ細部までこだわっています。
また、地元の名産のものを使いたいという思いと、能登半島地震の復興を願うという意味で、加賀と能登の両方のものを使用し、完成させました。

■「商品開発」をやってみて感じたこと
▽生徒たちの声
・商品開発で、商品を制作する側の楽しさ、むずかしさを体験することができました。一人ではなく班のみんなで意見を出し合い、新しいものを生み出すことの楽しさを感じることができ、とてもいい経験になりました。また、考案した商品を、実際にお客さんの前で販売する機会があり、お客さんが笑顔で購入してくれたときは本当に嬉しかったです。
・協力して一つのものを生み出すことの難しさはありましたが、お互いの価値観の差を認め合うことで、新しい発見があったり、そこからまた違う考えが生まれたりし、人と協力することの良さを感じました。「商品開発」というなかなかできない体験をすることができ、私たちの知識や、経験を大きく広げることができました。

▽先生たちの声
・昨年度、本校はユネスコスクール・キャンディデート校に承認されました。商業科が課題研究で行っている商品開発や観光に関する活動実践もSDGsを意識した取り組みです。また、本校の教育目標の一つは、「ふるさとに誇りを持ち、自律的で進取の気概に富んだ地域に貢献する産業人の育成を目指す」ことです。そこで、生徒たちに「商品開発」という課題研究の取り組みがSDGsとどのように関係しているのかを意識させることで探究活動への興味関心が更に高まり、学習活動への意欲向上につながるのではないかと考えています。
・商業の分野で今まで身に付けた知識・技術等を基に、課題を発見し、解決策を探究して創造的に解決してもらい、職業人として必要な資質・能力を高めてもらいたいと思っています。また、自身の役割を理解して、当事者としての意識をもち、他者と信頼関係を構築して積極的に課題の解決に取り組み、責任をもって取り組む態度を学んでほしいです。

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