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自治体の皆さまへ

新年のごあいさつ 津幡町長矢田富郎

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石川県津幡町

町民の皆様には、健やかに2024年の新春をお迎えのこととお慶びを申し上げます。
昨年を振り返りますと、令和2年から世界中で猛威を振るっていた新型コロナウイルス感染症が、わが国でも感染症法上の位置づけが季節性インフルエンザと同等の5類相当となり、3年以上も自粛していたさまざまな活動が再び動き出しました。世界的な食料品価格や電気・ガスなどのエネルギー価格の高騰の影響もあり、経済情勢は先行きが不透明ですが、「コロナ明け」により、わずかながらも明るい兆しが見えていると私も期待をしているところです。
しかしながら、昨年は石川県にとって、災害の多い年でした。
能登半島沖を震源とする地震が5月5日に発生し、珠洲市で震度6強、マグニチュード6・5を記録しました。この地震により被害にあわれた方には、心よりお見舞いを申し上げるとともに、一日も早い復旧・復興を願う次第でございます。
また、本町においても7月12日に発生した線状降水帯により甚大な被害が生じました。幸いにも人的被害はありませんでしたが、住家では、全壊から床下浸水までの被害が370棟を超えました。また、道路、河川などの公共土木施設、林道、農地、水路などの農林業施設や町有地などにおいても多数の被害が発生し、現在は、順次復旧工事を進めているところです。この災害から一日も早い復興を果たすため、今後も最優先で復旧事業に取り組んでまいります。さらにこの災害を教訓とするため、原因などを専門的な見地から解析、検証を実施し、この検証結果を町民の皆様にもご報告するとともに、今後の防災、減災に向けた災害対策に活用いたします。この災害につきましては、発生直後からいち早く応援に駆けつけていただいた和歌山県上富田町をはじめ、石川県や県内市町など多くの自治体に職員を派遣していただきました。また、多くの皆様に災害支援金、義援金を寄附していただきました。この場をお借りして改めて感謝を申し上げます。
このような災害は、いつ何時発生するか分かりません。今後も万が一の事態に備えて、町としましても常に危機感を持った災害対策をいたします。また、町民の皆様におかれましても常日頃から防災意識を持ち、お互いに助け合う、安全・安心なまちづくりにご協力をお願いいたします。
一方で、津幡町の明るい出来事といたしましては、まず、町民の皆様が長年要望していた施設である、住吉公園屋内温水プール「アザレア」が4月28日にオープンしました。現在も利用者はますます増加しているということです。今後も、子どもから高齢者まで多くの方が楽しく運動できるスポーツパークとして、さらには町民の皆様の健康づくりを後押しする健康発信基地として、さまざまな事業に取り組んでまいります。
また、本町及び本町出身者など多くの方々が大活躍をいたしました。まず、サッカーでは、本町出身の安藤麻耶さんが所属する静岡県の藤枝順心高校が全日本高等学校女子サッカー選手権大会で優勝、陸上では、津幡中学校2年生の藤本茉優さんが全国中学校体育大会女子走幅跳で5メートル91センチという石川県中学新記録で優勝、トランポリンでは太村成見選手が特別国民体育大会体操競技大会トランポリン女子で優勝しました。
大相撲では、5月場所で初土俵を踏んだ本町出身の大の里関が所要2場所で十両に昇進し、本町初の関取が誕生しました。十両としても2場所連続で優勝争いを演じ、初場所では新入幕を果たしました。さらに、同じく本町出身の欧勝海関も十両昇進が決定しました。本町出身で二人の関取が誕生というのは大変な快挙でございます。
これからも、皆様のさらなる活躍を期待するとともに、今後も町民一丸となり応援してまいりたいと考えております。

■各種取り組みを一つ一つ着実に
定住促進及び交流人口の増加に向けた施策では、現在、津幡駅東口の整備に着手しており、津幡町東部地区の住環境整備、企業立地、観光交流など新たな魅力あるまちづくりを見据えた安全安心な駅周辺環境の創出を図っております。
また、東荒屋地内における工場用地造成や津幡駅・倶利伽羅駅間新駅設置、体験型観光交流公園など一朝一夕には完成いたしませんが、これらの取り組みを着実に進めてまいりたいと考えております。
そして何より、町民の皆様の「安全・安心」を最優先に、「心豊かに住んでよかったと実感できるまちづくり」を力強く進めてまいります。
結びに、本年が町民の皆様にとりまして、健康で実り多い、笑顔あふれる一年でありますように心から祈念し、年頭のごあいさつとさせていただきます。

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