■一般会計[歳入]
企業の業績回復による法人町民税の増や宅地造成などによる固定資産税の増により「町税」が、財政調整基金の繰り入れの増などにより「繰入金」が増加しました。「その他」に含まれる「諸収入」については、県貸付金元金収入の減により減少しましたが、自主財源全体では増加となりました。
「地方交付税」は、令和3年度の普通交付税追加交付分の減により減少し、「国庫補助金」も子育て世帯等臨時特別支援事業費補助金や新型コロナウイルス感染症対策関係交付金の減により減少しました。また、「町債(借金)」も役場新庁舎整備事業に係る借入などの減により減少したため、依存財源全体でも減少となりました。
▽歳入169億4,287万円(△4億2,706万円)
■一般会計[歳出]
「総務費」や「商工費」の減額が大きく、歳出全体としては減少となりました。
減少の要因として、「総務費」は役場新庁舎整備事業費の減、「商工費」は河合谷宿泊体験交流施設整備事業費の減、「民生費」は子育て世帯への臨時特別給付金給付事業費の減、「公債費」は県貸付金償還金の減などが挙げられます。
増加の要因として、「土木費」は屋内温水プールの建設を含む住吉公園整備事業費の増、「教育費」は運動公園整備事業費や総合体育館改修事業費の増、「消防費」は消防庁舎改修事業費の増などが挙げられます。
町民1人あたり年間445,013円のお金が使われました
※令和5年3月末日人口…37,381人で算出
▽歳出166億3,503万円(△3億1,978万円)
■津幡町の町債(借金)残高は増加
町では、道路などの公共施設を整備する際には、一時的に多額の資金が必要となるため、現在の財政状況を圧迫させることのないよう、借り入れを行っています。
また、道路や施設は、長期間にわたって利用されるものですので、子や孫の世代にも「借入金の返済」という形で公平に負担してもらう役割もあります。
一般会計では、借入額は前年度に比べ減少しましたが、償還額を上回る額となったため、町債残高は増加となりました。
また、水道事業と下水道事以外の事業会計の残高も増加し、町全体の残高としても増加となりました。
今後も、現在と将来のバランスを見きわめながら、計画的に借り入れを行っていきます。
▽町債年度末残高の推移
※特別会計・事業会計含む
▽町債年度末残高の内訳(万円)
■津幡町の財政は健全?健全化判断基準
財政健全化判断比率とは、町の財政が健全であるかを判断するための指標です。この数値が国の示す「早期健全化基準」を超え、さらに「財政再生基準」も超えると、財政破綻したとみなされます。
下表のとおり、令和4年度末の津幡町の比率は、実質公債費比率が7.3%、将来負担比率が73.3%、そのほかの比率は赤字額や資金不足額がないため、表示されません。
いずれも国の基準を下回ることから、町の財政は「健全」と判断されます。
今後も、将来の財政負担を見据えた健全な財政運営につとめていきます。
▽津幡町民の皆さまへ
津幡町の財政状況は「健全」です
▽津幡町の各指数と国の基準指数(%)
※赤字額・資金不足額が発生しない場合は、数値化されません
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