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世界への玄関口 つばた空港 Tsubata International Airport

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石川県津幡町

■日米2色のルーツ Alexandra アレクサンドラ
氏名:アレクサンドラ K キョウコ リー Alexandra.K.Lee
誕生日:1996年5月4日
出身:アメリカ カリフォルニア州
趣味:動物と遊ぶ・版画
【E-mail】gakkoukyouiku@town.tsubata.l(エル)g.jp
つばた空港執筆者(町CIR・ALT)製作!
つばたイングリッシュチャンネル

■メディアで見る海外
今年の夏、アメリカの友人たちが日本に遊びにきます。彼らはジブリ映画が好きで、日本がトトロのような世界だと想像しています。それはアニメの影響です。逆に日本の人が持つアメリカのイメージは、ハリウッド映画に影響を受けています。
こういうことは、よく起こることです。例えば、私が学校でケニアの象の映像を見せたときに、子どもたちが「そこには全然家がないんだ!」と言いました。でもそれは、海外の子どもたちが森に生息する日本のタヌキを見て、その周囲には家がないと誤解するのと同じです。なぜそんな思い込みが起こるのでしょうか?問題は、人々がメディアの情報をそのまま受け取ってしまい、偏見を持つことです。残念ながら、多くの子どもはアフリカの全ての国が貧しいという偏見を持っています。
こういったことは、今後さらに進むデジタル社会において問題となっています。ニュースやテレビ番組は物語を伝えるために作られていますが、その物語はしばしば不完全であり、エンターテイメントや政治的な目的のために歪められています。情報を分析することが重要であり、このメッセージによって何を伝えようとしているのか足りない情報を調べるために少し時間をとりましょう。
以下は実際の例です。テレビクルーが貧しい外国の村に行き、100円の日本製品、例えばブックライトをある家族に提供し、生活がどのように改善するかを見る番組がありました。それはまるで「その国はとても貧しく、100円の商品でさえ彼らにとっては貴重なもので、私たちは日本に生まれて幸せですね」と言っているかのような印象を受けます。しかし、もう少し深く考えてみましょう。全ての国には社会的な格差が存在します。テレビクルーが極端に貧しい家族を取材したのかもしれませんし、100円ショップの商品宣伝かもしれません。どういった意図でこの番組を作ったのでしょうか。この番組を文字通りに受け取ると、この国全体が貧しいと誤解を招きます。私は子どもたちが「日本が一番だから、外国には行きたくない」と言っているのを聞いたことがあります。これは、そんな番組の影響ではないでしょうか。
ほかの国を紹介する番組は非常に重要ですが、それを行う際に固定観念や思い込みに偏ることは有害です。人々はメディアを解釈する際に、行間を読み取り、自分自身で考える必要があります。そうすることで文化的な理解を深め、ますます国際化する世界に向けて準備することができるでしょう。

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