糖尿病などの生活習慣病を予防するには、今の体の状態を把握することが必要です。
まずは、健診を受診して目には見えない血液の中の状態を知ることからはじめましょう。
■津幡町の血糖値の現状
過去2か月ほどの血液中の糖分の状態を表す指標「HbA1c※」の津幡町の割合は…
・HbA1c6.5以上の方の割合→11.8%(平成28年度の9.9%から上昇※県平均11.1%)
・HbA1c8.0以上の方の割合→2.0%(石川県内でワースト1位※県平均1.3%)
※令和3年度の数値。5.6%未満が正常で、6.5%以上は糖尿病が強く疑われる
ちなみに…石川県民の菓子類の支出額ランキングは全国1位※
※出典…家計調査(総務省統計局)
■みなさんの生活を振り返ってみましょう
次のような食生活は、血糖値が上がりやすくなります。
▽食事
・お風呂上がりにアイスを食べる…睡眠中も血糖値が上がったままの状態に
・朝はパンとコーヒーのみ…血糖値の上昇を緩やかにする食物繊維が不足ぎみに
・毎食、果物を食べる…果物には糖分(果糖)が含まれます。摂りすぎに注意
▽飲み物
・水分補給はジュース…糖分が多く含まれます。目安量は栄養成分表示の炭水化物です
▽ペットボトルや缶の表示をチェックしてみましょう
例えば…
※ペットボトルのラベルや缶には、栄養成分表示があります
栄養成分表示(100ml当たり)
エネルギー…46kcal
たんぱく質…0.3g
脂質…0g
炭水化物…12g
食塩相当量…0.04g
ペットボトル1本、(500ml)を飲むと…
60g(12g×5)の糖分→砂糖に換算すると大さじ6杯分!!
■すい臓と糖尿病の関係。すい臓が疲れているのかも…
すい臓は、血糖値を下げるインスリンというホルモンを作り、血糖を一定の範囲に調節するという大切な役割があります。
血糖値が高い状態が続くと、すい臓はインスリンを出そうと常に働き続けます。
知らず知らずのうちにすい臓に負担をかけ続けていると、すい臓は疲れきってしまい、ついにはインスリンを出せなくなり、血糖値が高い状態が慢性的に続く病気=糖尿病をひき起こします。
■糖尿病の予防 and 治療には、食事と運動が大切
▽食事生活のコツ
(1)3食決まった時間に、ゆっくりよく噛んで食べる
→食べすぎや血糖値の急上昇を防ぎます
(2)糖質を摂りすぎない
→組み合わせの工夫が大切です
例)ラーメン+チャーハン
→どちらか1つは野菜や海藻を使ったメニューにすると、糖質の吸収が穏やかになります
▽運動のコツ
血糖値の上昇を防ぐには、食後1時間ぐらいたってからの運動がオススメです。
ウォーキングなどの有酸素運動が効果的です。
▽らくらく野菜料理 ピーマンの塩昆布和え
材料(2人分):
・ピーマン…2個
・塩昆布…適量
※減塩のものがおすすめ
作り方:
(1)ピーマンは千切りに
(2)(1)を耐熱容器に入れてラップをし、500Wで3分加熱する。
(3)(2)と塩昆布を和える
問合先:健康推進課
【電話】288-7926
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