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まちかど a street corner(245)

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石川県津幡町

■「はまちゃん」の素敵な笑顔が見たい
「はまちゃん」は人気コメディ映画・釣りバカ日誌に出てくる男性ではなく、今から20年ほど前の韓国ドラマ「冬のソナタ」が大ヒットして韓流ブームが始まり、私が好奇心でハングル語講座に通っていたときの女性の名前。彼女は市内の小学校の先生、職業柄か講座でも覚えが早く、気の合ったメンバーと韓国へ行ったこともある行動派。中でも驚いたのは、海外にある日本人学校の教師に「自ら体験したい」と応募、平成18年4月から令和3年3月までインドネシア・ジャカルタ日本人学校に赴任したことだ。帰国後に講座のメンバーとお帰り報告会を兼ねた飲み会で、体験したことを賑やかに話してくれた。
令和4年10月に、石川県学習センターが開催する県民大学校教養講座の世界理解講座で「世界そのまんま(2)~エンジョイ・インドネシア~」のタイトルで彼女が講演することを偶然に知り、メンバーに連絡し密かに参加した。内容は現地の学校の規模・待遇や環境、その国の歴史や生活、困ったことや楽しかったことなど、あっという間に終わり、質問で顔をあげた彼女はそこで我々に気づき「何でー」の一言から満面の笑みに変わり、場所を変えての四方山話に花が咲いた。
ところが、今年1月の能登半島地震で彼女が住んでいる内灘町一帯が激しい液状化現象により自宅が倒壊し、親戚のところに身を寄せていると知り愕然とした。先日、車窓から様子を見に行くと、起伏の激しい道路は災害復旧車両が行き交い、付近の建物は手つかずの状態だった。いつか弾けるような素敵な笑顔に会える日をただひたすらに待ち続けたい。

▽日本人学校
現地の日本人会などで設立され、文部科学大臣から日本国内の小学校、中学校または高等学校と同等の教育課程を有する認定を受けた全日制の学校で世界中に94校。ジャカルタ日本人学校は昭和44年5月に児童11名で開校。現在は小中学校で700余名の児童と幼稚部も併設され、日本語教職員のほかに英会話、インドネシア語スタッフも合わせて70名超が在籍。

▽金田信市(かねだしんいち)
津幡町横浜在住。平成25年より津幡地区民生児童委員。同26年に「金沢城・兼六園研究会」の会員。同27年から町内の小学校などで紙芝居「禁酒物語」を上演する「禁酒の学校を語り継ぐ会」、令和4年4月「つばたふるさと探偵団」のメンバーにも。
大の映画ファンで、毎年約50本を映画館で鑑賞する。

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