謹んで新年のご挨拶を申し上げます。
新しい年が町民の皆さまにとって健康で幸せに満ちた一年となりますよう、心からお祈り申し上げます。また、日頃から町の発展に多大なるご協力をいただいている皆さまには、深く感謝申し上げます。
■復旧と安全の未来へ
昨年、私たちは能登半島地震という未曾有の試練に直面しました。元日に発生したこの大地震は、奥能登地方を中心に甚大な被害をもたらし、本町も例外ではありませんでした。令和5年7月の線状降水帯による豪雨災害からの復旧途上での地震という状況もあり、復旧にはなお多くの時間と労力を要しています。現在も町内には災害の爪痕が残り、一部地域では長期避難を余儀なくされている方々がいらっしゃいます。町民一人ひとりが災害前の生活を取り戻せるよう、町全体で力を合わせ、安全で暮らしやすい環境づくりに尽力しております。また、町民の皆さまをはじめ、全国から寄せられた温かいご支援のおかげで、復旧・復興への一歩を踏み出すことができました。この場をお借りして、心から感謝申し上げます。
本年を「新たな希望を育む年」と位置づけ、町民の皆さまの声を大切にしながら、安全を最優先に復旧作業を進めてまいりますので、ご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。
県内では、能登半島地震の影響による地震活動が活発化しています。今後も予期せぬ災害が発生する可能性を考慮し、町としては防災体制の強化に努め、災害に強いまちづくりに全力で取り組んでまいります。町民の皆さまにおかれましても、防災意識を一層高め、お互いに助け合いながら、安全・安心なまちづくりにご協力いただければ幸いです。
■本町及び本町出身の選手が大活躍
一方で、昨年はスポーツの分野で本町及び本町出身の方々が大いに活躍し、私たちに希望と誇りをもたらしてくれました。
まず、大相撲では、本町の広報特使である大の里関が、一昨年の五月場所で幕下十枚目格付け出しとして初土俵を踏んだ後、わずか4場所で幕内に昇進しました。そして、7場所目となる昨年の五月場所で幕内最高優勝を果たし、九月場所では二度目の優勝を達成。さらに、大関に昇進するという飛躍の年となりました。大関大の里は、今や津幡町のみならず大相撲全体の看板力士として、日本全国から注目される存在です。今後も唯一無二のお相撲さんとして、さらなる高みを目指していただきたいと期待しています。
また、同じく本町出身の欧勝海関も、一度幕下に降格したものの、すぐに十両に復帰し、十一月場所では二桁勝利を挙げました。今後は、大の里関との本町出身者同士による幕内での対戦が期待され、さらに盛り上がりを見せることでしょう。
レスリングでは、本町出身の金城梨紗子選手が、アルバニアで開催された2024年非オリンピック階級世界選手権女子59kg級で金メダルを獲得しました。母となって初めての世界王者に輝き、これまでの国際大会でのメダル獲得数により、女性の世界メダリストランキングで歴代5位となる偉業を達成しました。
さらに、陸上では津幡中学校3年生の藤本茉優さんが、全国中学校体育大会陸上競技女子走幅跳で史上5人目となる2連覇を達成しました。藤本さんは別の大会で中学生歴代9位となる6メートル5を記録し、中学生女子では12人目の6メートルジャンパーとなりました。
これからも皆さまのさらなる活躍を期待するとともに、今後も町全体で応援し続けたいと思います。
■各種取り組みを一つ一つ着実に
定住促進や交流人口の増加、町の発展に向けた施策も着実に進めています。
具体的には、津幡駅東口の整備や東荒屋地区での工場用地造成、新駅設置計画、体験型観光交流公園の整備などの取り組みが進行中です。これらの施策は、地域の魅力を高め、住みやすい環境をつくり、本町の未来を支える重要な基盤となることでしょう。
本年も「安全・安心」を最優先に掲げ、「心豊かに住んでよかったと実感できるまちづくり」を推進してまいります。町民の皆さまがより快適で幸せな暮らしを送れるよう、全力を尽くしてまいります。
最後に、本年が町民の皆さまにとって健康で実り多い、笑顔あふれる一年となりますよう心から祈念し、新年のご挨拶とさせていただきます。
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