◆コラム
◇のみふる館内紹介
~テーマ展示室「能(よ)き美しき能美の自然。」(4)手取川~
今回取り上げる「能き美しき能美の自然。」のコーナーは、多くの恵みをもたらす「手取川」です。
手取川は白山を水源とした県内最大の河川で、市境にあたる手取川扇状地の中央に位置します。手取川の水を取り入れた用水のひとつ「宮竹用水」は市内を流れ、私たちの暮らしに潤いを与えてくれています。
その宮竹用水と湧水を源とする熊田川では、トミヨという背中やお腹にトゲをもつ魚が生息しています。地元では「ハリンコ」と呼ばれ、昔は親しみある魚でした。今はトミヨが生息できる環境が少なくなっており、県内でも数か所でしか確認されていません。その希少性から「石川県指定希少野生動植物種」に指定されており、絶滅が危ぶまれています。豊かな自然をもつ能美でこれからも彼らの命が育まれていけるよう、見守っていきたい存在です。のみふるでは原寸大のトミヨの模型を展示しているほか、さまざまな手取川の恵みを紹介しています。自然の中で懸命に生き抜く貴重な生き物たちに、目を留めてみてはいかがでしょうか。
問合せ:能美ふるさとミュージアム
(【電話】58-5250【FAX】58-5251)
<この記事についてアンケートにご協力ください。>