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九谷焼イッピン!ここが見どころ!

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石川県能美市

~近代色絵九谷の変遷~

◆今月のイッピン!
「竹内吟秋(ぎんしゅう) 色絵山水図平鉢(いろえさんすいずひらばち)」

竹内吟秋は1832年(天保3)大聖寺藩士・浅井長右衛門(あさいちょうえもん)の長男として生まれ、本名は源三郎(げんざぶろう)、諱(いみな)は知雅(ともまさ)と言い、吟秋は号。1850年(嘉永3)に同じ大聖寺藩士・竹内家の養嗣子(ようしし)となりました。絵画は堀文錦(ほりぶんきん)や小島春晃(おしましゅんちょう)に学び、陶画は実弟(じってい)の浅井幸八(こうはち)(のちの一毫(いちもう))とともに宮本屋窯の飯田屋八郎右衛門(はちろううえもん)に就いて学んでいます。一方剣術にも長け、幕末期は藩主とともに御所(ごしょ)警備のため京に出向しています。
明治維新後は九谷焼復興のため九谷陶器会社に参画し、若手陶画家育成のため「維新舎」を設立、初代中村秋塘(しゅうとう)など多くの名工を輩出しました。
1897年(明治30)から10年間、石川県工業学校陶磁科で教鞭(きょうべん)をとり、1913年(大正2)に享年83歳で歿(ぼっ)しました。
当該作品は明治末期の作で、古九谷研究を積み日本画の素養を身に付けた吟秋でなければ描けない大作であり、運筆(うんぴつ)の優美さと力強さが見どころのイッピン!です。
(文・五彩館館長 中矢)

竹内吟秋 色絵山水図平鉢
サイズ:口径46.8/高6.8cm
作者:竹内 吟秋
生没年:1832(天保3)~1913(大正2)年
制作年:明治末期
所蔵:KAM能美市九谷焼美術館|五彩館|

◆INFO
▽第46回 伝統九谷焼工芸展
期間:~5月14日(日)会場「五彩館」紫の間・緑の間

▽コレクション展「九谷牡丹展」
期間:5月16日(火)~6月18日(日)
会場:「五彩館」紫の間

▽第114回九谷茶碗まつり期間中入館無料

▽第114回九谷茶碗まつり「登り窯焼成」
期間:5月3日(水・祝)~5日(金・祝)
会場:「体験館」

▽|浅蔵五十吉記念館|開館30周年記念展
第1弾「五十吉 深香陶窯(しんこうとうよう)展~初代から現代まで~」
期間:~8月6日(日)
会場:「浅蔵五十吉記念館」

▽「五十吉 深香陶窯展」関連イベント(列品解説)
日時:5月4日(木・祝)13時30分~
会場:「浅蔵五十吉記念館」
講師:浅蔵一華さん(五十吉深香陶窯)

▽第114回九谷茶碗まつり・九谷陶片「ハッピース」アクセサリー体験
日時:5月3日(水・祝)・5日(金・祝)10時~15時(12時~13時お休み)
会場:「五彩館」ロビーギャラリー(1回500円)

■情報発信元 KAM能美市九谷焼美術館|五彩館|
入館料:一般430円・75歳以上320円・高校生以下無料
※浅蔵五十吉記念館もあわせて入館いただけます。

基本的感染対策(検温・手指消毒など)にご協力をお願いします。

問合せ:【電話】58-6100【FAX】58-6086
※月曜休館

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