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九谷焼イッピン!ここが見どころ!

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石川県能美市

◆今月のイッピン!「中島珠光(なかじまじゅこう) 色絵双鯉文馬盥(いろえそうりもんうまだらい)」
中島珠光(なかじまじゅこう)は明治44年(1911)に九谷上絵師・中島文作(なかじまぶんさく)の次男として生まれました。名は源雄(もとお)。父は九谷庄三(くたにしょうざ)の孫弟子でした。兄で長男の秀雄(ひでお)(寿山(じゅざん))が上絵師の仕事を継ぎましたが、源雄も上絵師を目指しました。陶画は初代武腰泰山(たけごしたいざん)や笠間竹雪(かさまちくせつ)に学び、また寺井町が招聘(しょうへい)した安達陶仙(あだちとうせん)に就いて基本を系統的に学び、のちに県立工業学校の専修科で学びました。さらに乞(こ)われて北出塔次郎(きたでとうじろう)の北出窯(きたでがま)に手伝いに赴いたとき、仮寓(かぐう)していた富本憲吉(とみもとけんきち)に出会い、「精一杯いいものをつくり、安価で売れ」との言葉をもらいました。終戦後、「珠光」と号して徹底したやまと絵風の日本画を壷皿に描きました。昭和49年(1947)「天平(てんぴょう)を偲ぶ」で文部大臣賞を受賞しました。
この作品は九谷庄三の「色絵山水亀図馬盥形水盤(いろえさんすいかめずうまだらいがたすいばん)」に着想を得ており、見込には見事な鯉を二尾描いています。繊細でありながら大胆な筆致で優美な気品さえ感じるイッピン!です。(文・館長中矢)

中島珠光 色絵双鯉文馬盥
サイズ:口径39.0/高13.0cm
作者:中島珠光
生没年:1911(明治44)~2000(平成12)年
制作年:昭和50~60年代
所蔵:KAM 能美市九谷焼美術館|五彩館|

○ INFO
▽「第18回石川県陶芸協会作品展」
期間:~3月17日(日)
会場:「五彩館」

▽「第8回九谷ぬり絵コンテスト展覧会」
期間:~1月14日(日)
会場:「五彩館」

▽「職人工房サテライト展」
期間:1月16日(火)~3月17日(日)
会場:「五彩館」

▽|浅蔵五十吉記念館|開館30周年記念展
第3弾「二代浅蔵五十吉と作家友の会」作品展
期間:~3月31日(日)
会場:「浅蔵五十吉記念館」

▽第3弾「二代浅蔵五十吉と作家友の会」作品展
関連イベント「作家友の会オークション」
期間:1月23日(火)~3月31日(日)
会場:「五彩館」

※年始は休館します
期間:~1月3日(水)

■情報発信元:KAM 能美市九谷焼美術館|五彩館|
入館料:一般430円・75歳以上320円・高校生以下無料
※浅蔵五十吉記念館もあわせて入館いただけます。

基本的感染対策(手指消毒など)にご協力をお願いします。

問合せ:【電話】58-6100【FAX】58-6086
※月曜休館

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