車を持っていなくても安心して暮らせるまちづくり
◆高齢に伴う新たな移動ニーズ
能美市では、市民が車を持っていなくても行きたい場所へ行けるように、全区間100円で利用できるコミュニティバス「のみバス」の運行やタクシー助成を行っています。
しかし、高齢化が進む中で、高齢者から「のみバスを利用したくても、バス停まで歩いて行けない」「のみバスを降りてから、買い物した荷物を持って歩けない」「タクシーを呼んでも来てもらえないときがある」といった声が寄せられています。
こうした方々が、日常生活に必要な買い物や通院、入浴などの施設に安心して行き来できるよう、新たな移動サービスが求められています。
◆バス・タクシー会社は運転手不足
近年、バスの運転手不足を理由に廃止されるバス路線が増えています。のみバスも例外ではなく、運行会社からは近い将来、運転手が確保できなくなり、現行の運行ダイヤを維持することが困難になる可能性があると報告を受けています。
運転手不足はタクシー会社も同様で、公共交通事業者は移動サービスの水準を維持していくことが難しくなっています。
◆市民力を結集したライドシェアの運行を目指す
こうした課題への解決策として全国各地で導入され始めているのが、地域の自家用車を活用して有償運送を提供する公共ライドシェアです。
能美市でも「のみバス」を補完する新たな移動サービスとして、利用者の自宅付近の停留所と目的地を結ぶドア・ツー・ドアに近い自家用車の相乗りサービスの導入を進めていきます。
このサービスの充実にあたっては、いかに市民ドライバーの数を多く確保できるかが重要になります。
ぜひ市民の皆さんのドライバー登録をお願いします。ドライバー説明会で詳しくご説明いたしますので、ぜひご参加ください。(本紙7ページに記載)
◆ライドシェアサービスを段階的に市内全域へ
今年度は、モデル地区として高齢化率が比較的高い国造地区周辺エリアに導入を計画しており、3月に運行開始を目指しています。その後は、モデル地区での利用者の声などをもとに、サービスの検証と改善を行いながら、数年をかけて段階的に市内全域に広げていく予定です。
◆公共ライドシェアとは?
公共ライドシェアは自家用車を活用した新しい公共交通サービスの形です。自宅からおでかけする市民のマイカーに、同じ方面へ移動したい人が相乗りする、助け合いの気持ちが土台にある仕組みです。利用される方は、事前に専用のアプリや電話で予約し、最寄りの乗車場所から目的地へ向かいます。ドライバーの方には専用アプリに、利用者が予約した乗降場所など運行に必要な情報が届きます。
安全のためのドライバー講習や保険を完備し、きちんと運行管理をしながら運行する法律に基づいたサービスです。
◆モデル地区 国造地区周辺エリア運行範囲
・移動範囲は右記対象地区から辰口福祉会館周辺の各施設
料金や利用方法など詳しくは、2月ごろに対象の町会での説明会や市ホームページなどでお知らせします。対象範囲を超える場所への移動は、「のみバス」をご利用ください。
▽公共ライドシェア ドライバー募集
・モデル地区周辺・そのほかのエリアの方も活躍できます!
運行業務は、ご自身の自家用車と空き時間を活用して、無理なく運行できます。地域に貢献でき、地元の人とあたたかな交流がやりがいになります。
運行に対する謝金を1回あたり数百円程度で検討していますが、ドライバー説明会に応募いただいた方々にもアンケートを実施し、その結果や運行に係る収支バランスも考慮しながら決定していきます。
応募資格:
(1)令和7年3月1日時点で、年齢が21歳以上の人
(2)普通自動車運転免許取得後3年以上経過しており、過去2年以内に免停履歴がない人
(3)任意保険(対人対物無制限、同乗者への補償が3,000万円以上)に加入している人
(4)スマートフォンまたはタブレットをお持ちの人
(5)心身ともに健康な人
(6)月に3日以上、運行業務に携わる意欲がある人
(7)指定の講座を受講し、修了できる人
(8)関係法令を遵守し、安全運転に努める人
(9)反社会的勢力に関係していない人
〔ドライバー説明会〕
活動内容について詳しくご説明します。
日程:
・第1回 1月24日(金)19時~20時30分
・第2回 1月25日(土)10時~11時30分
会場:
・第1回 国造CC
・第2回 辰口福祉会館
募集期間:1月13日(月・祝)まで
※当日参加もできますが、なるべく事前にお申し込みください
※お電話でも受付しています。
問い合わせ:企画地域振興課
(【電話】58-2212【メール】kikaku@city.nomi.lg.jp)
<この記事についてアンケートにご協力ください。>