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【Zoom Up】中心市街地の浸水被害を軽減 雨水貯留管の整備が完了

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神奈川県厚木市

台風や集中豪雨などによる本厚木駅周辺の浸水被害を軽減するために進めてきた、厚木中央公園を起点とした雨水貯留管が3月に完成しました。今後は厚木郵便局前交差点付近の浸水対策も実施し、安心して暮らせる水害に強いまちづくりを進めていきます。

近年、全国各地で台風や集中豪雨が多く発生しています。市内では、2013年の局地的集中豪雨で1時間に65ミリの降雨量を観測。本厚木駅周辺では深さ50センチ程度の浸水が発生し、多くの被害が出ました。市は、市街地の浸水被害を軽減するため、19年にあさひ公園の地下に小学校のプール40杯分の雨水がためられる貯留施設を整備。さらに、19年12月から雨水貯留管の整備工事を始め、今年3月に完成しました。

◆プール約14杯分の貯留が可能に
完成した貯留管は、地下約8メートルの位置に埋設。延長は、厚木中央公園西側から保健福祉センター付近までの約1・1キロに及びます(本紙の図参照)。大雨の際、下水管の水位が高くなると、一度貯留管に雨水を取り込み、後日、ポンプで下水管に戻して処理する仕組みです。小学校のプール約14杯分の雨水がためられ、13年に被害が起きた降雨量でも浸水の深さを約10センチ以下に抑えられる見込みです。
本厚木駅周辺に住む山田葵さん(45・旭町)は「全国で集中豪雨などによる被害が多く、災害の不安を感じている。貯留施設の整備などの災害対策は心強く、今後も安心して暮らせるまちであってほしい」と期待を込めます。

◆水害に強いまちに
市では現在、浸水による通行止めが13年以降に3度発生している厚木郵便局前交差点西側付近の対策工事を進めています。ポンプを利用して雨水を近くの恩曽川に排水できる雨水管を整備し、25年2月に完成予定です。
他にも、企業・管理組合などの浸水対策工事や、住宅などの止水板設置の費用を補助(下記参照)。水害から身を守れるよう、市が実施する貯留施設の整備と併せ対策を強化しています。これからも皆さんが安心して暮らせる災害に強いまちづくりを目指します。

問合せ:下水道施設課
【電話】225‒2370

■浸水被害を防ぐために
河川の氾濫や降雨による浸水被害を防ぐため、対策などの費用の一部を補助します。

▽企業などの対策費用
対象:店舗、事務所、工場、集合住宅(マンション)、テナントビルなど
補助額:対象経費の3分の1(上限3000万円)
補助条件:災害時に避難施設として提供する協定の締結
申込み:市HPにある申請書を直接、危機管理課へ。審査あり。

問合せ:危機管理課
【電話】225-2190

▽止水板の設置費用
対象:住宅、集合住宅(マンション)、店舗、事務所などへの設置・購入費用
補助額:対象経費の2分の1(上限50万円)
申込み:工事などの着手前に申請書と必要書類を下水道総務課へ。審査あり。条件などの詳細は市HPに掲載。

問合せ:下水道総務課
【電話】225-2362

■自宅でできる備え
被害を減らすには日頃の備えが大切です。

▽事前に行動などを確認
オールハザードマップで災害リスクを認識し、家族との連絡方法や集合場所、避難経路などを事前に確認。

▽自宅や周辺の点検
雨どいや側溝の詰まりがないか確認し、清掃。

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〒107-0052 東京都港区赤坂2丁目9番11号 オリックス赤坂2丁目ビル

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