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【Zoom Up】高度ながん治療を目指して 手術支援ロボットを導入

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神奈川県厚木市

がん患者への負担が少なく手術できるロボット「ダビンチXi」を市立病院に導入しました。8月の使用開始に向け、手術を希望する方の受診を開始。より高度で安全な医療を提供できるよう、準備を進めています。

生涯でがんに罹患(りかん)する方は、2人に1人といわれ、患者への治療は重要性を増しています。市立病院では、がん診療をさらに進めるため、3月に高度な施術ができる手術支援ロボットを導入しました。

◆より高度な医療を提供
ロボットを使う主な手術は、前立腺・腎・ぼうこうがんなどの泌尿器科と結腸がんなどの外科の治療です。機器は、本体・操作台・助手用モニターで構成され、医師は3Dモニターを見ながら遠隔で操作します。アームの先端にある器具は、医師の手指の動きと連動。従来の腹腔鏡(ふくくうきょう)手術に比べ、より繊細な動きができるため、傷口が小さくなり、患者への負担が少なく済みます。
病院では8月の使用開始に向け、医師らがトレーニングを開始。ロボットを使った手術希望者の受診も始まっています(下記参照)。

◆充実した医療体制を
市立病院は、がん患者や家族へのサポートを強化するため、2020年にプロジェクトチームを設立しました。治療の初期から患者や家族の心に寄り添えるよう、医師・看護師・薬剤師などによる緩和ケアチームを創設。治療、医療費、食事・栄養面などを相談できる「がん相談支援センター」も新設し、22年には県から「がん診療連携指定病院」に指定されました。
今後も治療だけでなく、精神面をサポートする相談体制や緩和ケアも推進し、一人一人の心に寄り添う医療を提供できるよう取り組みを進めています。

◆患者の体に負担の少ない手術を
市立病院
泌尿器科 診療科部長
畠 憲一 医師
手術支援ロボットのメリットは、傷口が小さく出血が少ない、手術時間が短く済むなど、患者への負担が減り術後の回復が早くなることです。時間が短くなるとスタッフの負担も軽減され、多くの手術ができるようになります。
費用は、開腹手術や腹腔鏡手術と比べると少し高額になりますが、保険適用であれば自己負担額は同程度となる場合もあります。

問合せ:病院総務課
【電話】221‒1570

■手術支援ロボットを使った手術を受けるには
対象:前立腺・腎・ぼうこう・腎盂(じんう)・尿管がんなどと診断され、手術療法を進めている方
受診方法:地域の医療機関を受診し、紹介状を持って市立病院へ

問合せ:患者支援センター
【電話】221-1570

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