自然歳時記(30周年)

21／23

■サンコウチョウ(ヒタキ科)
美しい声でさえずり、姿も美しい夏鳥。体長は、雄が45センチ、雌が17センチほど。長い尾が特徴の雄(写真)はよくさえずる。フライングキャッチで飛んでいる虫を食べる/飯山白山森林公園で見つけた。

雑木林から初夏の心地よい風が吹き、もえぎ色の山々を見ていると、不思議に心が落ち着く。
「フィーチイーヒィーチー」と、どこからともなく美しい声が聞こえてきた。このさえずりを「ツキヒホシ　ホイホイホイ」と聞きなして月・日・星で三光鳥(さんこうちょう)と書く。青いくちばしと目がとても美しく、優雅に飛翔しているようだが意外に素早い。
ゴールデンウイークと愛鳥週間のある5月は、キビタキやクロツグミなどの夏鳥たちが爽やかで美しいコーラスを演奏してくれる季節。野山で鳥たちの声を聞きリフレッシュしたいものだ。

写真・文：吉田文雄

※写真は本紙をご覧ください。