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自然歳時記(30周年)

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神奈川県厚木市

■エサキモンキツノカメムシ(ツノカメムシ科)
体長11~13ミリほどで背中にハートの形をした黄色い紋が目立つ。ミズキの葉の裏で産卵した卵を守っていたり幼虫を見守ったりする姿がよく観察されている/高松山で見つけた。

山へと続く道を歩いていると、黄色の紋が目立つエサキモンキツノカメムシが落ちていた。何げなく拾い上げるとクロヤマアリがくっついてきた。「これは僕のだよ」と足を突っ張って引っぱるので地面に置くと、喜んで運んで行った。「一寸の虫にも五分の魂」を思い出した。
青い種ができたミズキの木があり、数枚の葉をめくるとエサキモンキツノカメムシが、何かを大事そうに抱えていた。よく見ると、卵から幼虫へと成長したわが子を見守っていた。
子どもを大切に育てる愛情の深さを虫から教えてもらった一日だった。

写真・文:吉田文雄

※写真は本紙をご覧ください。

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