あつぎ郷土博物館連動企画 學藝員のススメ 第51回

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博物館の学芸員が、あれこれを語り倒すコーナー。

■秋葉山の「火の用心」掛軸
大野　一郎
「火の用心」、皆さん火の元に注意していますか?博物館では1月13日から、厚木の人たちが火災に遭わないよう祈願した、秋葉山(静岡県)の神仏などの企画展を開催します。
市域には、仲間で集まり参拝するグループ「講中」が26も確認されていて、講の代表者がお参りし、お札を配る代参(だいさん)という習俗も盛んでした。展示の中心となるのは市内の収集家・加藤芳明さんが集めた100点以上の「火の用心」の掛け軸(オヒョーゴ)やお札。ここには書としての魅力だけでなく、火伏信仰の拠点・秋葉山の原点が隠されています。お札はいつ頃から発行され、誰が書き始めたのかなど謎がいっぱいです。
掛け軸、お札に描かれた神様仏様は天狗、三尺坊(さんじゃくぼう)、飯綱権現(いづなごんげん)など大勢が登場。どんな神仏がいるのか、そしてその容貌はどうなのか。展示のスタートをお楽しみに。

問合せ：あつぎ郷土博物館
【電話】225-2515