■技能五輪で技術を向上
空調機製造業
久保寺 竜汰さん(21・妻田西)
空調機を生産する会社で、製品の配線や断熱材を取り付ける作業を担当しています。入社4年目になり、現在は業務に加え、制限時間内で決められた課題の完成度などを競う「技能五輪全国大会」にも挑戦しています。
製造業に興味を持ったのは、就職先を迷っていた高校生の時です。この会社で働く先輩から物作りの話を聞き、自分で手掛けた物を形に残せる魅力に引かれ入社を決めました。知識や経験もないスタートで、機械の仕組みや工程などを一から教わりました。ミスで製造ラインを止めたこともありましたが、少しずつ新しい仕事を覚えていきました。会社では7年前から技術向上を目的に「技能五輪全国大会」に参加しています。大会で活躍する先輩の姿を見て「自分もこの場に立ちたい」と選手に立候補し、100本以上ある配線の接続位置を覚えたり、銅配管を溶接したりと、約1年かけて練習を重ねました。昨年11月、県代表として全国大会に出場し、約30人の参加者の中で銅賞を獲得でき、社員の皆さん、家族、友人に喜んでもらえました。
大会では、技術や物の見方など自分にはなかったものが得られ、その経験は業務でも生きています。今年はもっと上の成績を残せるよう、技術を磨いていきたいです。
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