■ガマズミ(ガマズミ科)
ガマズミの花は、日当たりの良い林縁で見かける。白色の小さな花が、たくさん集まって咲き豪華で昆虫たちが集まる。秋に実る赤い実は、鳥たちの好物でおいしい/七沢で見つけた。
ガマズミは、冬の間は葉を落としどこに生えているのか全く分からない。春になると6センチほどの葉を付け、小さな白い花を集めた一房一房は豪華で見つけやすい。
白い花から発する虫にとって甘い香りは遠くにいても漂い、近づくと香りに誘われたハナアブやミツバチの仲間、コアオハナムグリなどが楽しげに飛び回っていた。
青空を背景に無心に飛翔する虫たちは、ガマズミの花が咲くのを待ちかねていたのだろう。うれしそうな虫たちを見ていると、花のありがたさが分かる。いつまでもこんな世界が続いてほしいと願う。
写真・文:吉田文雄
※写真は本紙をご覧ください。
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