■「楽しそう」で飛び込んだ農業
農家
原口 成美さん(34・下川入)
地元で就農して2年になります。シイタケやキクラゲを中心にニンジン、ネギ、ジャガイモなどを作っています。
就農前は2人の子どもの育児に専念していました。農業を始めたきっかけは、酪農家だった父の知り合いのシイタケ農家から、引き継いでほしいと話をもらったことです。幼い頃から牛の世話で汗を流す両親を見て育ったので、楽しそうと二つ返事で引き受けました。栽培の知識や経験は全くなく、気候の変化や水やりの量などに苦労しましたが、周りの農家さんに一から教わり、初めて自分の名前を袋に貼り出荷できた時は感動しました。シイタケ栽培に余裕が出てきた1年半前からは、畑での野菜作りも始めました。土づくりや野菜の病気など、失敗しながら学んでいき、今では年間約50種類を直売所などに出荷しています。作った野菜を子どもたちが喜んで食べる姿や、購入した人から「苦手でも食べられた」などの声をもらった時はうれしく、やりがいを感じます。
6月からは就農時の目標だった学校給食用にニンジンや玉ネギなどを納められるようになりました。これからもおいしい野菜を多くの人に届けていきたいです。
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