■ハンミョウ(ナミハンミョウ) オサムシ科
体長20ミリ前後の大きさで頭、胸、腹の各部が金属光沢をしていて光が当たると、色鮮やかでとても美しい。雨の日は、植物の葉の上などでのんびりと休んでいる/飯山観音の山道で見つけた。
山に向かう道を歩いているとフワッと飛び立った虫が着地し、こちらを向いた。近づくとまた前に飛び、振り返る。まるで道案内をしているようで「道教え」と言う。
よく見ると緑や青、オレンジと白の金属模様が光に反射してまぶしく美しいハンミョウだった。長い足と大きな目、地面に鮮やかな影が映っていた。アリが通りかかると目にも留まらぬ早業でパッとくわえて食べた。夏の炎天下に負けず前脚を立てる姿は堂々としていて威厳さえ感じる。
美しいこの虫も最近は減少気味。幼虫のすむ土手を守りたい。
写真・文:吉田文雄
※写真は本紙をご覧ください。
<この記事についてアンケートにご協力ください。>