西日が差す教室では、CDプレーヤーから流れる三味線と義太夫(ぎだゆう)の語りに合わせ、高校生たちが人形を操っています。文化祭に向けて稽古に励むのは、厚木王子高校人形浄瑠璃(じょうるり)部の生徒たち。創部から50年以上、楽しみながら郷土の芸能をつないでいます。部活の指導に当たるのは、厚木東高校の卒業生を中心に活動する「あつぎひがし座」の皆さんです。首(かしら)の傾きや手足の角度、演目に合わせた心情の表現など、培ってきた経験を伝えています。
市内には国指定の重要無形民俗文化財・相模人形芝居があり、長谷・林の2座が継承しています。時代とともに形を変えてきた郷土芸能。世代を超えて未来へ受け継がれています。
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