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【Zoom Up】地域の防犯力を向上 公共施設に防犯カメラを設置

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神奈川県厚木市

防犯カメラは、犯罪の抑止や犯人の特定・検挙率を高める効果があります。既に設置している中心市街地などに加え、昨年12月から、公民館や公園をはじめとする公共施設への設置を進めています。5年間で約300施設への設置を予定し、防犯力を高めていきます。

市では、2008年から本厚木駅周辺や通学路などに防犯カメラを設置し、犯罪の未然防止に取り組んでいます。現在、約300台が稼働し、08年に4224件あった市内の刑法認知件数は、23年には1262件に減少しました。防犯カメラは、犯罪抑止の効果が高いことから、公共施設への設置も始めました。

◆犯罪の抑止に
今年度に設置するのは、公民館や児童館、公園、保育所の60カ所程度。今後は老人憩の家、消防団器具庫などにも設置し、5年間で300施設ほど増やす予定です。設置場所は、厚木警察署と連携し、犯罪が多く発生している場所や、子どもが集まる施設の周囲を優先的に選定。敷地の侵入箇所になり得る隣接道路などが映る効果的な位置に取り付けます。
岡田児童館の河原紀子指導員(59)は、「少人数で常に子どもたちを見守っているので、どうしても目が届きにくくなってしまう部分がある。何も起きないのが一番だが、施設の前は人通りも少ないので、抑止効果のある防犯カメラが設置されるのは安心感につながる」と話します。

◆みんなで安全を守る
犯罪から身を守るには、日頃から防犯意識を持つことが大切です。戸締りの徹底や、暗い・人通りの少ない道は避ける、防犯ブザーを持ち歩くなどの意識がリスク軽減につながります。
市では、不審者対応を学ぶ研修会を実施。さらに、市民安全指導員や地域、自主防犯団体による防犯パトロールなど、犯罪者を寄せ付けない環境づくりに取り組んでいます。今後も、警察や地域と力を合わせ、安心して暮らせるまちづくりを進めていきます。

■防犯意識を高めてまずはできることを
厚木警察署
横田 和道 署長(59)
犯人などはカメラに映るのを嫌がる傾向にあるため、防犯カメラの設置は、犯罪の抑止に効果があります。また、犯罪発生後の重要な手がかりや証拠につながり、早期の事件解決に欠かせないアイテムです。公園や児童館など約300施設以上の設置は、他市にはない規模の取り組みで、今後の犯罪発生数の減少が期待できます。
犯罪に巻き込まれないためには、「自分の身は自分で守る」という防犯意識が重要です。人けのない場所では周囲に気を配る、日頃から家族で対策を話し合うなど、まずはできることから実践してください。市内では、声かけや付きまといなどの不審者や窃盗、空き巣などが発生しています。不審・不安なことがあれば迷わず110番通報してください。

問合せ:くらし交通安全課
【電話】225-2148

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