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自治体の皆さまへ

市長新春対談(2)

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神奈川県 大和市 クリエイティブ・コモンズ

◇「みる」スポーツとにぎわい
古谷田:「みる」スポーツとしては、大和市ではトップスポーツ観戦デーとして、ソフトボールのJDリーグや、関東大学ラグビー対抗戦、昨年は明治大学と立教大学との試合などを市内で開催してきました。バレーボールのVリーグの試合なども含め、最高峰の選手たちの繰り広げる試合を、身近な場所で楽しめる環境作りに努めてきました。そういった中で私も今回、ラグビーW杯の日本戦、日本対アルゼンチン戦をパブリックビューイングで観戦しましたが、結構盛り上がりましたね。こういったことを「みる」スポーツとしてこれからの大和市は力を入れてやっていきたいと思っています。「みる」といえばやはり、横浜F・マリノスを応援するファン・サポーターの力、これはすごいものがありますよね。

中山:そうですね。ご存じのとおり、相鉄線と東急線の直通運転で、大和駅から、日産スタジアムがある新横浜駅まで乗り換えなしで行けるようになりました。まずトップチームを見るという意味では、ぜひ日産スタジアムに足を運んでいただいて、トップレベルのサッカーと、マリノスファミリーの熱量を見ていただきたいと思います。

古谷田:昨年は、その直通運転のタイミングで日産スタジアムに横浜F・マリノスさんから約2,000人の大和市民を招待していただいたんですよね。子どもから大人のかたまで本当にうれしかったと思います。ありがとうございました。

中山:いいえ、こちらこそ、たくさんの応援をいただき心強かったです。

古谷田:これからもホーム戦は日産スタジアムに行って、アウェイ戦ではパブリックビューイングなどで応援するとか、ホームタウン大和市として、いろいろな面から横浜F・マリノスに協力できるようにしていきたいと思います。

◇「つながる」スポーツ
古谷田:「みる」スポーツのほかに、「つながる」スポーツがあります。たとえば、昨年も大和市で清掃活動を実施したときに、横浜F・マリノスのファン・サポーターの皆さんが大和市以外からも集まってきて、大和駅近くの清掃活動をしたりですとか、それに合わせてトリコロール化活動(横浜F・マリノスのホームタウンに暮らす人々とつながり、ホームタウンにトリコロールの彩りやマリノスファミリーを増やしていく活動)とかもやったり。横浜F・マリノスさんがホームタウンでやっている活動には、さまざまな関わり方があるのだなと思います。

中山:そうですね、ファン・サポーターの皆さんからすると、行政が思っているような市の境界というのはあまりないのではないかと、よい意味で思っていて、やはり横浜F・マリノスのホームタウン3市と考えてくれているなと思います。どの街であってもホームタウンがきれいになっていくということに対しては、非常に前向きに取り組んでくださっているかたがたがいますね。

古谷田:いやもう、大和市長としても横浜F・マリノスのファン・サポーターの皆さんが、大和駅で清掃活動をしてくれたというのは本当に感謝しかないです。中山社長にもそのとき自らごみを拾っていただいて。

中山:はい、参加いたしました。

古谷田:ありがとうございます。スポーツを通じて地域がつながって助け合って。みんなの大和市をよくしたいという思いが、幸せにつながるといいですね。

中山:あと、つながりという意味だと、必ずしもスポーツがあるケースだけではないと思うのです。たとえば大和市民まつりに我々が参加させていただいたり、成人式のときに選手ビデオをお送りしたりとか、そのような形で横浜F・マリノスというクラブと大和市の市民のかたがたがうまくつながるというのも、もっともっとやっていきたいなと思っています。

古谷田:そうですね。地域のイベントには、マリノスケもよく来てくれるんですよね。

中山:そうですね。

古谷田:かっこいいですよね。大好きです。実は(マリノスケは)社長だったりして。

中山:いや、私じゃないですよ(笑)。

古谷田:(マリノスケは)かもめなんですよね。

中山:そうです。

◇誰もがスポーツを楽しめるということ
古谷田:ここまで「する」「みる」「つながる」というスポーツの大きな役割について話してきましたが、スポーツの力というところでは、年代、国籍、障がいの有無を超えて、共生が進む社会、これを実現できるのがスポーツの力だと思うんですよね。東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会がありましたけれど、こういった機運を受けて、昨年の4月から大和市のスポーツ施設では、障がい者とその介護者の個人利用料金の減免ができるようになりました。これからも障がいがあるかたが活躍できる、スポーツできる環境というのを整えていきたいと思っています。横浜F・マリノスの取り組みでも、障がいがあるかたのサッカーとか、そういった活動をされていますよね。

中山:そうですね。我々の活動の理念として、「あらゆる人に、スポーツを」という理念があるのですが、健常者のみではなくて障がいがあるかたがたにもスポーツを楽しんでいただく、そして夢を追っていただくという思いを込めています。そういう機会や環境を作るということが大切だと考えています。たとえば一つの例で言いますと、電動車椅子サッカーというのがあるのですが、これは障がいがある選手が電動車椅子を操作してボールを運んでシュートするというものです。昨年10月、電動車椅子サッカーのワールドカップがオーストラリアのシドニーで行われたのですが、横浜F・マリノスが主催している「横浜F・マリノスカップ電動車椅子サッカー大会」に出場してくださっている選手の2人が今回代表で選ばれて、そこで活躍しました。このように障がいがあるかたでも夢を追える環境作りがあります。
加えて今、我々は知的障がい者のかたのチーム「横浜F・マリノスフトゥーロ」として活動しています。年齢は若いかたから年配のかたまで総勢約120名の選手が所属していて、皆さん障がいの状態もサッカーの技術もさまざまですが、皆になるべく同じような環境を提供して、一番技術的にレベルが高いグループなどは、社会人リーグでプレーしています。まだ横浜F・マリノスとして完璧にやれているわけではないのですが、これまで取り組んできたこれらの活動を今後もぶれずに続けていきたいと思っています。

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