・がん検診
・特定・長寿健診
・女性のための健康診査
・成人歯科健診
・骨粗しょう症検診
日本人の死因の上位を占めるがんや心疾患、脳血管疾患。骨がもろくなり骨折しやすくなる骨粗しょう症。全身の健康状態に深く関係する歯周病――。これらの多くは、初期は自覚症状がなく、検診・健診の受診が早期発見・治療の鍵となります。
■4月スタート 検診・健診を受けよう
4月から今年度の各種検診・健診を実施しています。対象者には、3月に受診券と「令和6年度大和市検診・健診ガイド」を送付しているほか、市のホームページにも日程などを掲載しています。
◆がん検診(がんは早期発見であれば約9割が治癒)
がんは1センチメートル程度の大きさにならないと発見が難しいとされています。1センチメートル程度になるのに10~20年かかると言われ、自覚症状はほとんどありません。しかし、その後に2センチメートル程度の大きさになるのはわずか1~2年。そこから自覚症状が現れ、急激に増殖することもあります。2センチメートル以下の早期に発見できれば、ほとんどの場合治癒します。自覚症状がなくても、年1回はがん検診を受診することが大切です。
がんの発生(がんの診断は不可能)(自覚症状がない期間)
・10ミクロン(1mmの100分の1)
・見つけることは難しい
・30回の細胞分裂 10~20年
↓
1cm(がんの診断が可能)(自覚症状がない期間)
・早期がんの期間
・ここで発見が重要
・3回の細胞分裂 1~2年
↓
2cm(がんの診断が可能)(自覚症状が現れる 急激に増殖)
↓
進行がん(がんの診断が可能)(自覚症状が現れる 急激に増殖)
がんの進行の例(がん対策推進企業アクションのホームページから改変)
※文部科学省「がん教育推進のための教材」から抜粋。
◇特定・長寿健診(心疾患や脳血管疾患などを防ぐために)
メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)などに着目した診査をします。メタボリックシンドロームとは、肥満、脂質異常症、高血糖、高血圧などを併せ持った状態のことです。こうした危険因子が動脈硬化のリスクを高め、心疾患や脳血管疾患など重大な病気を引き起こします。特定・長寿健診を受けて、こうした病気の兆候を調べること、生活習慣病の発症と重症化を食い止めることが重要です。
健診で分かる主な病気
メタボリックシンドロームの起こり方
・食べ過ぎ・運動不足
↓
・内臓脂肪型肥満になる
↓
・インスリンの働きが悪くなる
・高インスリン血症
・中性脂肪がたくさん作られる
↓
・糖尿病
・高血圧
・脂質異常症
↓
メタボリックシンドローム
↓
狭心症、心筋梗塞、脳梗塞、脳出血などの危険性が高くなる
※詳細は本紙をご覧ください。
◇骨粗しょう症検診(自分の骨の状態を知りましょう)
骨粗しょう症は、骨密度の低下などにより骨折しやすくなる状態のことをいいます。特に女性は、閉経などにより女性ホルモンが減少すると骨密度が低下しやすくなると言われています。腰椎や大たい骨の骨折は、腰痛や寝たきりの原因になることがあり、生活の質を大きく損なう可能性があります。骨折をする前に、自分の骨の状態を確認し、予防につなげましょう。
◇成人歯科健診(口の健康は体の健康)
口の健康は体の健康と密接な関係があります。特に歯周病は、血糖値を下げるインスリンの働きを悪くしたり、血管の動脈硬化を誘発し狭心症や心筋症、脳梗塞のリスクを高めたりすると言われています。また、歯周病で歯を失うと、食欲が低下し、柔らかいものばかりを食べて栄養が偏るなど、心身の衰弱につながることもあります。体の健康を保つためにも、定期的に歯の状況や歯周組織のチェックを受けましょう。
◆自己負担免除の証明書類が変わります
・がん検診
・特定・長寿健診
・女性のための健康診査
◇市・県民税非課税世帯のかたへ
市・県民税非課税世帯のかたで、自己負担の免除を希望するかたは、受診前に同課に直接または郵送で申請してください。5月31日までは世帯員全員が記載されている最新の非課税証明書も、自己負担免除証明書類として使用できます。詳しくは、「令和6年度大和市検診・健診ガイド」、市のホームページをごらんください。
問い合わせ:保健福祉センター医療健診課健康診査・がん・感染症予防係
【電話】260-5662【FAX】260-1156
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